「良い本との出会い」
人材コーディネーターとしての仕事柄、多くの方々とお話をし、またお聴きする事が最も重要だと日々実感しています。
しかしながら、営業を20年間以上やっている私自身、まだまだ表現力が未熟である事に気づかされました。
会議上、営業報告などの発言が、自分の意図するところと聞き手の伝わり方に大きな違いが生じます。
実家のオカンにさえ
「あんたの言うてる事は、とっ散らかってて全っ然わかれへんわ」
と言われる始末で、ああこれはもう重症だなと感じました。
見かねた社長から
「本読んだらええねん。朝の一日一時間ずつ」
と、読書を勧められました。
私がその日に買い求めた2冊が
・「仕事と人生」(西川善文氏 講談社現代新書)
・「人間・田中角栄」(別冊宝島編 宝島社)
前者はラスト・バンカーと呼ばれ、惜しくも昨年逝去された実業家、西川善文氏の、経験に基づいた仕事術であり、仕事人として生きる指南書というべき書です。
後者は言わずと知れた、近年再評価の機運高い政治家、田中角栄氏のノンフィクションです。数多くの「角栄本」からランダムに1冊選びました。1冊目を読み終えてからの本になります。
前者を読み始めてまだ全体の4分の1程度ですが、内心分かっていながら改善をして来なかった事を、見透かされた様な気持ちになります。
更に、文中表現が非常に明瞭で、頭にスゥーっと入ってきます。お話を伺っても同じ感想だと思います。
本好き少年が社会人になってからは何も読まなくなった事が、読み書き話す能力の劣化と大いに関係ある筈です。
齢50の大台に乗る前に気づいただけでもまだマシな方ではないかと。
このブログを書き終えて帰宅し、家でも読んでみよう。たまには「本の虫」になるのもいい刺激です。
本は知の宝庫と申します。皆様も「良い本」との良い出会いを。