「仕事は誇り」
何を言われても、自分の仕事に自信を持っていきましょう。
おはようございます。転職博士です。
「仕事は誇り」
ご相談に来られる方から良く耳にするのが
「仕事を続ける自信が無くなった」
「今の仕事(職種)を変えたい」
というお悩みです。
会社の転職にあらず。今までのキャリアに自信が持てなくなった。仕事を変えたいという切実な内容です。
聴くと失敗談や、取引先・上司等からのパワハラ等が挙がって来ます。
更に聴き込みますと、やはりこれまでの仕事が好きで、どこかに迷いがおありの方が殆どです。
これまで時間と労力をつぎ込んで積み重ねて来られたキャリアを、みすみす放棄する様な事への心配、させた奴・事象への怒りが湧いてきます。
雇用情勢や現実の求人市場を踏まえ、原則キャリアを活かした転職活動をお勧めはしています。
こと前職への自信を失っておられる方には慎重に対応させて戴いております。
私は社会人生活の殆どを人材業界で費やしています。
しかし天職とも思っていませんし、他に良い仕事があればやってみたいとすら思っています。
仕事はイヤなもので、出来れば何もしたくない。
でもやらなければ収入は無いし社会が回らない。
ならば一日の大部分を過ごす「仕事」の時間を充実させよう。それしかありません。
そうやって積み重ねてきたキャリアが対価を産み、職業人としての誇りを持てるのですが、これを失ってしまうと何も残らない。
私自身何度も挫折感を味わって来ました。
・担当していたスタッフが病に倒れ、帰らぬ人になってしまった。
・就業条件上なかなか成約が取れない方への経過報告をする時。
・ご紹介した方がお客様先でトラブルを起こした事へのお詫び。
・一か月2日しか出社せず歯だけ治療して辞めた人
こういう事に遭遇して来ました。己の無力を感じます。
また、このような仕事をしていると、へこむ言葉を掛ける人にも多数遭って来ました。
- 「あんたヒトカイなんでしょ」
- 「中抜きビジネスって楽でいいですね」「ふんどし商売」
- 「誰でも出来る」「代わりは幾らでもいる」
- 「女衒」
- 「君はこの仕事に向いてない(これは昔の上司に言われました)」
前回、イジメの構図について書いた時もそうでしたが、言われた方はいつまでも覚えています。というか耳から離れません。
十数年前、初めて心が折れた事があります。
とある企業である拠点を任されていた頃、毎週報告で数字が伸びない。リストラ(当時大量採用、大量退職勧奨を指示されていました)も進まない。当時の役員にあからさまに反発もしていましたし、私自身「誰の為の人材ビジネスか」と腐りかけていました。
悩んだ末同じ業界に転職を決めた時「代わりは幾らでもいる」「君はこの仕事に向いていない」と言われ、退職後も暫く仕事が出来ませんでした。
相手の仕事を否定する、揶揄する事例なんて幾らでもあるのでしょう。
同時にそれが個人の自信を喪失させる事態になる事など考えてもいないのでしょう。
色んな言葉を投げつけられますが、私の場合、その分他の方から「有難う」の言葉を戴ける様に頑張ろう!と思う様にしました。
転職希望者様のこれまでのキャリアを全て肯定しよう。それを活かす仕事を一緒に探す。そして「有難う」と一言言って戴ける、そういう仕事を日々やっていこう。そして仕事の成果を誇ろう。
これで今も人材ビジネスでご飯食べられてます。
とはいうものの、さほど能力がある訳でも無いので、現実の壁は高く厚いです。
有難うを言って戴ける事、それを自身の誇りに、試行錯誤しながらお一人お一人と向き合って参ります。