一番の愛読書は「時刻表」です。

「ありがとう 全国小型時刻表」

まずは、このサイトを引用させて戴きます。

https://www.kotsu.co.jp/products/details/132107.html

(交通新聞社様サイトより)

今は携帯やネットで手軽に交通機関の時刻・ルート検索が出来る時代ですが、未だに根強く「時刻表」派が多数居るのも事実です(私もそうです)。

小学生の頃から一人旅や、2つ下の弟と、全国の鉄道、航路、バス路線などを巡る旅をして来ました。

事前の計画で、巻頭の地図を観つつ

「弁当はここで買おう(弁当販売駅が書いてあった)」

「この駅で反対側の列車に乗って折り返そう」

「次の列車はこれに乗ろう(列車が電車かディーゼル車か、機関車が引っ張る昔ながらの客車かが書いてあった)」

と、時刻表は絶対外せない「旅の先生」でした。

○○という場所は、日本のどこにある、とか、その土地の名所は何なのか、という事も教えてくれる先生でもあります。

そして旅行の際かさばらない、事前計画の補足的な使い方でこの小型時刻表もまた「旅の友」だったのです。

そんな「旅の友」が、お別れを言いに来ました。

交通新聞社版とJTB版のうち、交通新聞社版が休刊との一報を聞き、心底寂しい気持ちです。

高校生の時、肝臓を壊し(不摂生のせいですが)長期入院した際も

「今この夜行列車がこの辺を走ってるんやな」

などと考えると入院生活も少しは楽しかった記憶があります。

休刊の原因はネットの台頭もあるでしょう。コロナ禍の影響も勿論あるでしょう。

しかし何か大切なものが一つ、姿を消す寂しさというのは、何とも言い難いです。

多くの思い出をサポートしてくれた友達に、今はただ「ありがとう」です。

パンデミックや立て続けに起こる自然災害で、交通機関各社は経営を脅かす程の状況に苦しんでいると聞きます。

号を重ねるごとに運休告知が増えたり、再開の見通しが変わっていたりします。

また、毎号その情報をきめ細かく掴み取り、書面に反映させていく職人の手を読み取ることが出来ます。

皆様も読み物として、一度手に取って、机上の旅へ出ませんか?

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