古手紙に思いを馳せる 戦時中の手紙に思わされたこと
古書店で昔の郵便物を掘り当てるのですが、色々考えてしまいます。
おはようございます。転職博士です。
古い郵便物を収集している
古書店やヤフオク等で、古い郵便物を収集しています。
切手や消印の珍しいモノが多く、一定のコレクターさん、市場が存在するジャンルです。
ある古書店のネット販売で入手した古はがきは、いわゆる「軍事郵便」と呼ばれるものです。
遠方の戦地より日本の家族などへ宛てた手紙等が大半なのですが、その消印や切手に価値を見出しているので、手紙の中身まで詮索しない様にして来ました。
しかし一定数たまってくると、その郵便物を出された場所の状況、そこで何を思いながらこの手紙を書いたのか、そういった事を考えてしまう様になっていました。
ある日、昔の書体(私は読めない)を読める人に、試しに2〜3枚程解説して貰いました。
とある下級軍人の方が、南方戦地で奥様に宛てたもので
「結婚して間もなく戦地へ行ったことは、日本の将来の為になる事なのでわかって欲しい」
「こちらは今の所何も不自由はない」
「皆、士気が高く、やりがいがある」
「帰ったらそばが食べたい」
といった事が書いてありました。
この文章だけで、内心を隠して奥様を安心させようとするご主人の優しさや辛さを垣間見てしまい、どうにも表現のしようがない気持ちになりました。
大勢の方が同じ気持ちで家族を残し、戦地へ旅立って行かれた。
再び祖国の地を踏めなかった方も、この手紙の中にあるやも知れない。
どういう経緯でこの様な郵便物がコレクション市場に流れて来るかはわかりませんが、ご子孫がいらっしゃるなら、調べてこれらをお渡しした方がいいんじゃないか、
訳してくれた方に相談すると
「ありがた迷惑になるかもしれないし、君が色々感じる事が出来たのなら、それはそれで君の所、あるべきところにこの郵便物は来たと解釈すればいいんじゃないか」
と言われました。
現状、保留していますが、本当に色々考えさせられます。
おまけ
祖父もフィリピンで戦死しました。こういった郵便のやり取りをしていたか定かではありませんが、どなたかがその手紙をお持ちで、回りまわって私の手元に届いたら、こんなうれしい事は無いでしょうね、、、