残業よりも効率を 残業で体調を崩さないように
違法残業のデメリットについて改めて現場からの感想です。
こんばんは。転職博士です。
「残業よりも効率を」
今日のニュースで、コンサルティング企業が長時間の時間外就労をさせていたとして、会社と担当者を書類送検したとあります。
アクセンチュアを書類送検 月140時間超残業疑い—東京労働局:時事ドットコム
残業は当該社員に月140時間。
色々気になる事があります。
一つ目は
そもそも週40時間超の時間外は労使協定を別途締結し取り決めた残業時間を厳守するのですが、いわゆる36協定はどうなっていたのか。
派遣会社でもある当社の場合、お客様より契約時、当協定書の写しを必ず求められます。
法令順守以前に当たり前と思って協定を毎年労使間で締結していますが、世の中にはこれをやれていない企業がまだまだ多いのですね。
二つ目は
作業効率の追求はどうなっていたか。
業務の逼迫時期というのがあります。
当社の場合、四半期、特に年末、年度末です。
ただ、常に従業員と話している事は
「限られた時間で如何に効率よく仕事が進められるか」
というテーマです。
徹夜をしてでもやり遂げるというやり方が今は通用しない世の中です。
「限られた時間の中で何が何でも成果を出す」
という結果論ではなく前述の
「限られた時間で如何に効率よく仕事が進められるか」
というプロセス検証が出来ているか、に尽きます。
三つ目は
今の無理は仕事の糧になるが、身体の糧にはならない
です。
私も今年、齢50を迎えます(やだなあ)が、20代〜40手前迄は、凄まじい時間外労働と休日出勤をしていました。
毎日8〜22時、営業・スタッフケア・会議用の書類やレポート作成。土曜は本社会議、日曜はスタッフケアと、家庭を顧みず仕事に没頭していました。
家庭崩壊したり、ストレスで辞める営業も見てきて辛かったです。
これが、40代を過ぎ、心身に色々な影響を及ぼして来ました。身体は過去の無理を覚えています。皆さんも思い当たるふしはありませんか?
四つ目は
勝手に仕事のハードルが上がってしまい、従業員が潰される。
です。
前述の
「限られた時間の中で何が何でも成果を出す」
だと、無理して出した成果にもかかわらずそれが新たな標準点となり、更に目標値を上げられてしまい、最後はやはり従業員が潰されます。
これだけのデメリットがある以上、企業が業務効率化を更に推進して貰いたいと強く願います。
おまけ
今回の摘発は、労働局の専従班が主導だったという事で、警察ではないんだなと。
司法警察職員、というのだそうで。
内閣府:皇宮護衛官
法務省:刑務官
厚労省:麻薬取締官・労働基準監督官
農水省:漁業監督官
経産省:鉱務監督官
国交省:船員労務官・海上保安官
防衛省:警務官(自衛隊に与えられた執行権)
都道府県:麻薬取締員・漁業監督吏員
こんなにあるのか。