キハ40 北条鉄道に見参
第三セクターのローカル線に、国鉄時代の車両が帰ってきました。
おはようございます。転職博士です。
「キハ40 北条鉄道に見参」
かつて国鉄の赤字ローカル線は、民営化を目前に次々に廃止となり、中には地元企業、自治体等が出資した第三セクター方式で鉄道を残した路線もありました。
兵庫県を走る、北条鉄道、当時は国鉄北条線と呼ばれていました。
会社発足当時は、2軸の「レールバス」と呼ばれる、バスの部品を多用した車両が使われていました。
その後経営努力もあり、少し大きな車両を増備する事になり、近年では乗客も増えてきた為、途中駅に行き違い線を増やし、増発が可能になりました。
そうなると、今の車両数では足りません。新製する余裕はありません。
全国の鉄道事業者に問い合わせを行い、最終的にJR東日本から1両を調達する事に成功しました。
それがこの「キハ40 535号車」です。
昭和54年に新潟鐵工所で製造されたこの車両、譲渡前は青森の五能線というローカル線で、地域の足として活躍していました。
今年で43歳になります。
頑丈で、整備も行き届いており、交換部品もまだまだある事で、長い活躍が期待出来そうです。
先頭の行先幕です。
国鉄・JR時代は青地に白抜きの「普通」表示を出していた様です。
幕の中に懐かしい「修学旅行」表示も残ってたんですね。
JR時代の案内や広告も残っていますね。
外観の、ワンマン対応バックミラーは小振りで、元の姿を損ねない様にしたかと思いきや、当線の車両限界ギリギリに合わせると、この大きさが精いっぱいだったという事でした。
怪我の功名と言ったところでしょうか。
この日は人数限定の有料撮影会でした。
お蔭で心置きなく撮影と観察が楽しめました。
13日より運行開始という事で、多くの人がコイツを観にやって来ることを期待します