外国人労働者雇用法制の抜本的改正を望む
外国人労働者をないがしろに使う制度を改めよ。
こんにちは。転職博士です。
この様なニュースが飛び込んで来ました。
花畑牧場のベトナム人従業員スト、「職場放棄」「正当な権利」で対立:朝日新聞デジタル
ここの生キャラメル開発にあたる様々な話や、経営者の評判、過去に出演していた番組での立ち居振る舞いから、今後の購入も興味も有りませんが、今回一連の経緯を見るに、ベトナム人の仲間と働いている会社の人間として、やはり触れない訳にはいかないと思います。
まず、発端となった「水道光熱費」の値上げを余儀なくされたという話。
当社では、長期出張を行う場合宿舎を現地調達しますが、その際、原則水道光熱費は別途本人が直接支払う様にしています。
お客様の方で宿舎を用意戴いている場合、レオパレスの水道光熱費定額の契約をして戴いている場合があります。
このプランで、価格の変動は聞いていません。
夏と冬で空調費も違うだろうし、人によって水道光熱費の使い方も違うのに、何故均一徴収していたのか、不思議でなりません。
やむを得ず値上げをする場合、全員に理解を求める態度と期間はあったのか。それが大変なら労働者の代表と事前に徹底交渉する事はどうだったのか。
そもそも、徴収額毎月7000円だったものがいきなり15000円になったら誰だって怒りませんか?
次に、本件で抗議を行った社員の雇い止めを行い、うち中心人物なる扱いに遭っている社員4名に損害賠償請求を行ったという話。
コレを聞いた時「昭和のいい加減な労務管理の見本みたいや」と素直に感じました。
ストに関わっていない社員まで首切りに遭っているに至っては、開いた口が塞がらない。
ストライキは労働者の正当な権利であり、そこに至るまでにやる事やったんですかと。
経営者は「職務怠慢、職場放棄」と受注し譲りませんが、交渉時
「これってストライキだよね」
と経営者が発言しニュースに流れましたね。
労働条件に関し入管に出した書類と労働者側に出した書類の内容が違う、いわゆる二重契約になっていたという報道に至っては、もう一体何やってんの?と呆れかえるのひっくりかえる。
これだけ悪手が揃ってしまう迄に、会社として手を打てなかったのが残念でなりませんが、新たに「中心人物」3名を相手に、名誉毀損、信用毀損で告訴したそうで、巷から「スラップ訴訟ではないか」と非難を浴び、悪手に悪手を重ねて自ら名誉、信用毀損を招いてしまっています。
仕事柄、外国人の応募者様から現職の「聞いていた条件と全く違う」「ずっと威圧的」という話を、本当に多く聴きます。
技能実習生制度がもたらす様々な問題もそうですが、今後更に増えるであろう外国人労働者受け入れの法整備に、抜本的な見直しを強く求めます。
ベトナムでは、かつて国民的ドラマと言われた「おしん」が絶えず放送されているといいます。
おしんの様にいつか苦労が実り、成功をおさめよう、という思いや日本人への尊敬の念を抱くと聞きました。
「おしん」の世界観を持って来日した方々への仕打ちは、いつか必ず私達日本人に返って来る事になるでしょう。
本件の当局の徹底的な調査を希望します。