鉄道廃止 → バス転換の先にあるもの

ローカル線廃止→バス転換→コミュニティバス→廃止

地方のあしは悲惨です。

おはようございます。転職博士です。

令和元年度に作成された「地域交通をめぐる現状と課題」という、国土交通省の報告書があります。

2007年度からの10年で、14,000キロ近い路線が代替無しの廃止だという事で、休止扱い(廃止にすると再開するのに改めて免許手続きなど面倒を避けるための措置を含む)だともっとあるんだろうと推測されます。

自家用車依存、運転手不足、人口減少、高齢者人口増(通勤通学客に頼れない)に加え、コロナ禍により人流が変わり、本年4月から、全国のバス路線、とりわけ地方のバス路線が更なる廃止、休止(扱い上これが多い)、減便の憂き目に遭っている様です。

そもそも、鉄道路線が廃止になってしまうと、駅中心の町では途端に寂れてしまいます。

「駅前」という路線価にも影響が出ます。

住民の心理的に、他地域への繋がりが無くなってしまうという事を、以前訪れた北海道の某市の住民の方がおっしゃっていました。

どこにでも繋がっているレールが分断される事で、普段車依存の生活であっても、心理的にそういう気になるそうです。

代替バスが廃止翌日から走りますが、これも長くは続かない事が多いそうです。

一部自治体の補助金が出されている関係で維持されている路線が大半なのではないでしょうか。

また、他地域からその場所へ足を運ぶ機会が減ります。

鉄道旅行客の需要は、赤字解消にならずとも一定数ある為、その地域を訪れた者により何らかの地域情報発信も期待出来様ですが、それも叶わなくなります。

こうやって過疎化は一気に進み、しまいにはバスも走らない過疎の町になり果ててしまうのです。

コミュニティバスの運営にも限界を感じている自治体では、近年「オンデマンドバス」制度を取り入れている所もあり、新しいあしの確保の一つとして注目されています。

オンデマンド交通とは、そのエリア内で乗降地点、時刻に囚われずに利用客が主にバスなどを予約すれば、予約地点に近い場所から目的地に近い場所へ柔軟性を持って移動サービスを行う交通手段です。

都市部、例えば大阪でも社会実験が始まっています。

こちらは追って現地リポートしたいと思います。

いずれにせよ、皆さん、今ある交通機関を大切にしましょう。

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