何かを「辞める」ということ

阪神の低迷が止まりませんね。

おはようございます。転職博士です。

ブログには、特にこの様な企業に付随するブログには、一般的に書かない事があります。

・政治・思想信条

・宗教に関する批評

・ひいきの球団

しかし、今シーズンの阪神の体たらくには、書かずにおれない。

地元民として情けなく、気が沈む思いです。

矢野監督が開幕前の異例の発表

「今期で監督を辞任する」

今年の低迷の原因は、複合的な要素があるにせよ、この出来事が根本的な原因に他ならないと思います。

私の実体験から、その理由を書いてみたいと思います。

昔居た会社の経営者が変わり、多くの従業員が辞めた時期がありました。

私もその一人でした。

ある時我慢が出来ず、悩んだ末退職を決めた翌日、会社に1か月前退職の相談をしました。

すると1時間もしないうちに会社から

・明日から来なくていい

・携帯をこの場で取り上げる

・スタッフ、客先への一切の連絡禁止

という指示があったと聞きました。

新経営者は

「退職を伝えた時点で、その日から給料泥棒」

という持論があり、私も先に辞めた同僚共に、そういう扱いを受けたわけです。

前もってスタッフや、お客様にはその意向を伝えてありましたが、全てではなく、10年居た会社に追い立てられる様に退職しました。

話を矢野監督に戻します。

まだ開幕前だったのに、辞任宣言をしてしまった事は、悪手以外の何物でもありません。

本人にすれば

・辞めるとなれば、選手が一丸となって花道を作ってくれると思った

・球団の遺留があれば、今季の成績に関わらず『「球団が遺留したから」残る』『「球団が遺留した」がやっぱり辞める』という絵が描ける

とでも思ったのでしょう。逆にこれ以外何があるのか教えて欲しい位です。

しかし思惑通りにはいきませんでした。

・選手のモチベーションは下がった

・球団は即座に遺留の意向を示さず、逆に無反応どころか困惑というスタンスをとっている

・マスコミ、ファン界隈は開幕前から次期監督の話題沸騰

私が会社を辞めた時、信頼出来る上司(後に彼も辞めた)に

・スタッフも取引先も、担当者が辞めると、次の担当者は誰か、業務の影響はないのか、それしか興味が無い

・結婚退職や親の介護等、どうにもならない理由で退職する以外、つまりは現状に不満がある訳で円満退社などありえない。

・仕事に浪花節は通用しない

こう諭されました。

辞めると分かっている人に、誰が付いて行くものですか。

何かを辞める。その辞め方によっては、その人の次の動き方にさえ影響します。

この監督をはじめ、辞任、退職を考える方は、この辺りを念頭に入れ、根回しをしっかりやった方がいいです。

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