人材不足が深刻な「土木技術者」を採用するためには何が必要?
こんにちは!転職博士です。
「ベテランの土木技術者が次々と引退していく」「若手社員がなかなか入社してくれない」
実は今、建設業界は土木技術者の人材不足が深刻な問題になっています。
国土交通省によると、建設業就業者全体の3割が55歳以上、1割が29歳以下というデータが公表されています。
(出典:国土交通省「建設業の働き方改革の現状と課題」
https://www.kensetsu-kikin.or.jp/news/57a42379796b2a6c1d23286d40ea5b611f163364.pdf)
建設業界をさらに発展させていくためには、土木技術者が必要不可欠です。
では、土木技術者を採用するために必要なこととは?
そこで今回は、人材不足の土木技術者を採用していくために必要な5つのポイントについて解説します。
I T の 導 入
国土交通省が2016年から進めているi-Construction。
i-Constructionのトップランナー施策として、下記の3つを定めています。
①ICTの全面的な活用(ICT土工)
②全体最適の導入(コンクリート工の規格の標準化等)
③施工時期の平準化
上記のうち「ICTの全面的な活用(ICT土工)」によって、建設業界でもITの導入が推進されました。
ICTの活用事例として、ICT建設機械による施工があげられます。
ICT建設機械を使用することで、熟練工以外でも施工精度に差がなく、出戻りがない工事を実現させる
ことが可能に!業務の効率化を推進するために、ITの導入は必須といえますね。
完 全 週 休 2 日 の 導 入
建設業では、週休2日を実現するための取り組みが進められています。
日建連(一般社団法人 日本建設業連合会)は、2017年12月22日に「週休二日実現行動計画」を策定。
国土交通省でも、平成29年3月28日に策定された「働き方改革実行計画」によって、働き方改革を進めてきました。
ただ、すべての現場が週休2日を達成しているわけではなく、中には土曜日や祝日に作業を行っている現場もあります。
ワークライフバランスを大切にしているのは土木技術者も同じ。
そのため、土木技術者が希望を持って仕事をするためにも、完全週休2日をいち早く導入することが求められます。
研 修 制 度 の 充 実
土木技術者は、知識やスキルを向上させるために、現場で数多くの経験をすることが重要です。
ただ、新入社員や若手社員は「現場で作業員が話している内容がまったく理解できない」など
とにかくわからないことに直面してしまいます。
ちょっとしたミスが思わぬトラブルを引き起こす原因になることもあるため、土木技術者をいかにして育てるかが重要!
新入社員研修や中堅社員研修などを実施したり、配属された現場ごとに研修を実施したりするのもいいでしょう。
土木技術者として技術力をアップさせること以外にも、日頃の悩みや疑問を解決する場にもなり得るため
研修制度を充実させることは大切です。
福 利 厚 生 の 充 実
福利厚生とは、企業が必ず導入しなければならない「法定福利厚生」と
企業が独自に導入できる「法定外福利厚生」の2つをいいます。
福利厚生が充実していれば、社員から「働きやすい会社」という印象を持ってもらいやすくなります。
土木技術者であれば、将来的に資格取得を目指す人も多いですね。
資格取得の補助に関して福利厚生が充実していれば、積極的に資格取得に
チャレンジできるのではないでしょうか。
また、現場が一段落した場合にリフレッシュ休暇を取得できれば、好きな場所へ旅行したり
家族と一緒にゆっくり過ごせたりできます。
「企業の福利厚生は必ずチェックする」という人が多いため
いかに魅力的な福利厚生を提供しているかが採用を成功する上で重要です。
人 材 紹 介 会 社 の 活 用
「土木技術者を採用したい!」と思っても、企業の力だけで採用活動を行うのは難しい場合もあります。
そのため、採用のノウハウがあり建設業界に精通した人材紹介会社を活用し、採用活動を行うのもおすすめです。
未経験者や第二新卒など採用後に戦略となってもらう人材を求めるのか
それとも土木技術者としての経験がある人材を求めるのか。
どのような人材を求めるかによって、人材紹介会社を選ぶポイントも変わってきます。
ぜひ、採用のプロである人材紹介会社をフルに活用しましょう。
ま と め
今回は、人材不足の土木技術者を採用するために必要なことを解説しました。
土木技術者が不足しているということは、それだけ土木技術者を求める企業が数多くあるといえます。
そんな数多くある企業の中で、自社にどのような強みがあるのかを伝えることが重要です。
人材を確保するために企業が行っている対策が魅力的なものであれば、建設業界全体のイメージアップにもつながります。
ぜひ、今回お伝えした5つのポイントを土木技術者の採用に役立ててみてはいかがでしょうか?