<建設業の資格>2021年から導入された技士補とは?
こんにちは!転職博士です。
建設業界で施工管理業務に携わると、まず目指す資格といえば「施工管理技士」
ではないでしょうか。
さらに、2021年から施工管理技士に新たに導入された「技士補」も注目されています。
そこで今回は、なぜ技士補ができたのかについて解説していきます。
技士補になる方法、技士補になるとできる業務についても紹介するので、ぜひ最後までご覧ください!
技 士 補 が で き た 理 由
建設業法第27条が改正、2021年4月1日に施行され、施工管理技士の資格に「技士補」が新設されました。
技士補ができた理由は、建設業界で課題となっている人手不足を解消するためです。
建設業界で人手不足が叫ばれているのは職人だけではなく、工事を管理・監督する監理技術者も同じです。
監理技術者になるためには、国土交通省が実施している技術検定に合格する必要があります。
建設業法が改正される以前は、学科試験と実地試験の2つに合格した場合のみ施工管理技士の資格を取得できました。
つまり、学科試験に合格できても実地試験に合格できなければ、施工管理技士の資格を取得できないということです。
そのため、施工管理技士の資格の取得は難易度が高く、監理技術者の人手不足を解消できなかったといえます。
しかし、技士補が新設されたことで監理技術者の人手不足の解消に役立ちました。
なぜなら、技士補が専任になることで監理技術者が別の現場を兼任できるようになるからです!
技士補が導入されたことによって、監理技術者は多くの工事を担当できるようになりました。
ど う し た ら 技 士 補 に な れ る ?
施工管理技術検定の「第一次検定」に合格することで、技士補になれます。
施工管理技士とは違い「第二次検定」に合格する必要がありません。
また、技士補は第一次検定の有効期間はなく無期限です!
第一次検定の有効期間がないことでプレッシャーがなくなり、第二次検定に
集中して取り組むことができるのではないでしょうか。
技士補の資格を取得し、現場で実務経験を積みながら第二次検定に挑戦できるのが魅力です。
「技士補を目指す!」という場合、第一次検定の受験資格を満たしているかを確認する必要があります。
たとえば、1級土木施工管理技術検定と2級土木施工管理技術検定の受験資格をチェックしてみましょう。
1級土木施工管理技術検定
受験資格は下記の通りです。
(例)大学卒業者・専門学校卒業者(高度専門士に限る)
土木施工に関する実務経験年数
指定学科:卒業後3年以上
指定学科以外:卒業後4年6月以上
ただし、学歴や資格によって受験資格は異なります。
詳しくは、下記をチェックしてみてください。
参考:一般財団法人全国建設研修センター 1級土木施工管理技術検定
2級土木施工管理技術検定
受験資格は、受験年度の末日における年齢が17歳以上となっています。
たとえば、令和4年の場合は平成18年4月1日に生まれた人は受験可能です。
参考:一般財団法人全国建設研修センター 2級土木施工管理技術検定
技 士 補 に な る と 何 が で き る ?
1級施工管理技士補は、常に監理技術者の指導・監督を受けながら職務を行う必要がありますが
監理技術者の職務を補佐できるようになります。
監理技術者の職務といえば「施工計画書の作成」「工程管理」「品質管理」のほか
「技術上の管理」「施工する職人などへの指導・監督」などがあげられます。
しかし、監理技術者の職務を補佐できるのは1級施工管理技士補のみです!
2級施工管理技士補の場合は「この業務を行える」という決まりはありません。
ただし、2級施工管理技士補がCPDの単位を取得すれば、経営事項審査で
加点になるというメリットがあります。
経営事項審査で加点になれば、競争入札に参加する場合に企業の評価点が高くなります。
ま と め
今回は、施工管理技術検定に新設された「技士補」について解説しました。
技士補が導入されたことで、建設業界で課題となっている監理技術者の人手不足を
解消することに大きく役立つといえます。
施工管理技術検定の第一次検定に合格することで、技士補の資格は取得可能です!
ぜひ、積極的に技士補の資格に挑戦してみてくださいね。
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