建設業界が宇宙に進出「清水建設の宇宙開発部とは?」
こんにちは!転職博士です。
建設業界ときくと、建設現場で建物をつくる施工管理や構造計算・図面の作成をする設計などを
イメージする方も多いのではないでしょうか。
しかし、建設業界の仕事は施工管理や設計だけではありません。
実は、建設業界は宇宙にも進出しているのです!
そこで今回は、建設業界の宇宙開発をテーマにご紹介していきます。
清 水 建 設 の 宇 宙 開 発 部
清水建設といえば、スーパーゼネコン5社のうちの1社。
そんな清水建設が宇宙開発に進出しているのを知っていましたか?
実は、清水建設の宇宙開発は1987年に始まりました。
建設業界の中では、もっとも早く宇宙事業に進出したことでも話題に!
建築や土木だけではなく、ロボット工学・構造解析のほか、法律・経済などの幅広い分野の
人材を集めて誕生したのが「宇宙開発室」です。
清水建設が掲げる「シミズ・ドリーム(未来構想)」の1つが宇宙開発なのです。
何 を 開 発 し て る ?
清水建設が何を開発しているのか気になる方もいるのではないでしょうか。
清水建設が開発しているのは次の3つです。
・宇宙ホテル
・月面基地
・月太陽発電
それでは、それぞれについて詳しくみていきましょう!
宇宙ホテル
宇宙に行けるのは宇宙飛行士だけではなく、これからは誰もが宇宙旅行を楽しめる時代になります。
ただ、地球で暮らす人間が宇宙旅行へ行くためには訓練が必要です。
そんな人々の宇宙旅行を実現させるために開発されているのが全長240mの大型宇宙構造物の「宇宙ホテル」。
宇宙ホテルは低軌道に浮かんでいるため、訓練を受けていなくても宇宙旅行が楽しめるようになります。
さらに、0.7Gの人工重力空間のため地球と同じように過ごせるようになるといわれています。
月面基地
宇宙開発をする上で月面拠点は重要です。
将来、月面では実験や天体観測などを行うために構造物が建設されるといわれています。
月面の構造物に使う材料や施工技術など、清水建設の建設技術を生かして月面基地の研究が進められています。
また、月面環境での施工は地球の環境条件と異なるため、作業員による施工が難しいです。
そのため、建設機械の研究も同時に進められています。
月太陽発電
環境に負荷をかけずクリーンエネルギーを自由に使う考えと宇宙開発を実現したものを「月太陽発電ルナリング」構想と呼び、月太陽発電の研究・開発が進められています。
月太陽発電は月発電所の建設が必要で、建設を進めるためには材料も準備しなければなりません。
月には砂がありますが、その砂と地球から持ってきた水素を合わせると酸素や水をつくれるようになります。
また、月にある砂にセメントや水を合わせればコンクリートができます。
さらに、建設は人ではなく地球から遠隔操作で稼働するロボットを使うことで、24時間施工ができるようになります。
ま と め
今回は、清水建設が進めている宇宙開発についてご紹介しました。
建設業界は街のシンボルになる建設物をつくりあげるのが大きな魅力ですが、地球のみならず
宇宙開発も進められています。
業務の幅が広がった建設業界では、より魅力的な仕事ができるのではないでしょうか。
今回ご紹介した清水建設以外でも宇宙開発を行っている建設会社があります。
気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね!