施工ロボット・Iotアプリを促進する「建設RXコンソーシアム」とは?

こんにちは!転職博士です。

「建設RXコンソーシアム」という言葉を聞いたことはありますか?

建設RXコンソーシアムは、施工ロボットやIoTアプリの促進を目的に設立されました。

そこで今回は、建設RXコンソーシアムをテーマに詳しく解説していきます。

企業の技術紹介もあわせてご覧くださいね。

建 設 R X コ ン ソ ー シ ア ム と は

建設RXコンソーシアムとは、2021年9月22日に発足された共同体で、

2023年1月1日時点での会員数は、正会員28社会、協力会員126社が参画しています。

RX とはロボティクストランスフォーメーションの略です。

作業所の効率化・省力化と建設業の生産性向上、さらに建設業の魅力アップを目指しています。

ロボット技術やIoT関連アプリケーションの技術連携を公平に進め、

会員企業で開発技術の実用化に向けて利用しあったり、新技術の共同開発を実施したりしています。

また、技術に関しての情報発信や活用の促進も同時に進めているのです。

鹿島建設・竹中工務店・清水建設の3社が幹事会社となっていますが、

正会員と協力会員に参画するには条件が設けられています。

正会員

  • 一般社団法人 日本建設業連合会に加盟する総合建設業
  • 一定規模以上の企業で、自社で技術開発を行うための研究機関を持っている

協力会員

  • 正会員以外の総合建設業
  • レンタル会社、ロボット製造業社、ITベンダ、専門工事会社など

建設RXコンソーシアムには「タワークレーン遠隔操作分科会」「生産BIM分科会」「照度測定ロボット分科会」など、全部で12の分科会があります。

技 術 紹 介

建設RXコンソーシアムの公式ホームページには、各会員企業の技術が紹介されています。

「作業×ロボット」「作業×ICT」「施工管理×ロボット」「施工管理×ICT」と、4つの分野にわけて紹介されていますよ。

ここからは、会員企業の技術紹介からいくつかご紹介します。

鹿島建設

鹿島建設では「風量測定ロボット」を紹介しています。

風量測定業務の際、吹出口が多い場合は体力的にも筋力的にも大変ではないでしょうか?

重い風量計を何度も持ち上げて、必要給気量の確認を行わなければなりません。

しかし、風量測定ロボットはBIMを活用することで、風量測定の作業を自動で行えるようになるのです!

さらに、測定作業だけではなく帳票の作成まで自動で行えるようになります。

風量測定ロボットを導入することで、生産性向上の実現を目指しています。

竹中工務店

竹中工務店では、建設用次世代高所作業車「建トゥン」を紹介しています。

建トゥンは、作業床を下げずに上昇させたまま走行できるといった特徴があります。

これまで、作業床を上げたまま走行し現場で事故が発生したことから、多くの建設現場では作業床を下げずに走行することは禁止されています。

しかし、建トゥンは「転倒防止機能」「接触検知機能」「挟まれ防止機能」と3つの機能が搭載されているため、安全な作業が可能!

水平方向の連続作業で作業床を下げずに作業ができるため、作業の効率化が実現できるといえます。

清水建設

清水建設では「現場溶接ロボット」を紹介しています。

溶接作業を行う場合は技能者が行いますが、近年は人手不足や高齢化が大きな課題です。

しかし、現場溶接ロボットを使用すると溶接工の削減が実現できるといえます!

1000mm以下のコラム柱の場合は、2台の溶接ロボットを設置すると全周溶接ができるのです。

溶接作業を行う技能者が不足していると工期が遅延するリスクが考えられますが、溶接ロボットを使用することで工期に遅れることなく作業が進められるのではないでしょうか?

ま と め

今回は、建設RXコンソーシアムについてご紹介しました。

施工ロボットやIoTアプリケーションを活用することで、現場作業の効率化・省力化が実現できるでしょう。

参画企業が増えることで、さまざまな新技術が開発されるといえます。

今後も、建設RXコンソーシアムに注目していきましょう!

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