建設現場で少なくない火災、よくある原因は?

こんにちは!転職博士です。

建設工事を進める上で、作業員全員が安全に作業できるような環境を整えることが重要です。

しかし、建設現場では火災の発生が少なくないといわれています。

そこで今回は、建設工事で発生する火災の主な原因について解説していきます。

火災を防ぐための対策もあわせてチェックしてみてくださいね!

火 災 発 生 の 原 因

建設工事で発生する火災の主な原因は、次のようなものです。

  • 溶接・溶断作業関係
  • 放火・放火の疑い
  • たばこ

上記のように、溶接・溶断作業中の火花の飛散、建設現場にある資材などへの放火、たばこの不始末によるものなどがあげられます。

また、平成21年からの10年間の火災発生件数は、建築・設備工事で712件、新築工事で156件です。

平成21年からの10年間の火災件数から1年間の平均火災件数をみてみると、建物・設備においては94.7件、新築においては31.3件です。

建築・設備工事、新築工事いずれの場合も、溶接・溶断作業時の火災が全体の50%以上を占めています。

建設現場では、溶接・溶断作業を行う場面が多いため、火災を発生させないように適切な対策を行う必要があります。

主 な 防 火 対 策

それでは、火災の発生を防ぐためにどのような対策ができるのかについてみてみましょう。

出火防止対策

溶接・溶断時は、近くに消火器を設置した状態で作業を行いましょう。

可燃物や危険物の近くで火気を使用しないこと、不燃性のシートを使用することなども重要です。

また、現場の喫煙ルールを決めて喫煙所の火の後始末を徹底しましょう。

さらに、資材置き場などの整理整頓と巡回を行い、関係者以外の立ち入り禁止と施錠も忘れずに行うことが大切です。

危険物品等の管理

塗料やシンナーなどの危険物は、不燃性の保管庫に収納し施錠も忘れずに行いましょう。

また、危険物は必要最小限の量を持ち込むことが重要です。

保管庫には「火気厳禁」など、目立つような掲示板や標識などを掲示するようにしましょう。

延焼拡大防止

万が一火災が発生した場合に、周囲への延焼を拡大しないような対策も重要です。

たとえば、避難通路や防火シャッターの閉鎖障害になる場所に資材を置かないようにすることも対策の1つといえます。

作業員全員に避難経路の周知も行いましょう。

消防用設備等の強化

誘導灯や非常ベル、自動火災報知設備などが使用できない場合は、仮配線により機能を確保するようにしましょう。

また、スプリンクラー設備や屋内の消火栓設備が使用できない場合は消火器の増強も大切です。

もし、使用できない避難階段がある場合は、別の階段を使えるようにしておきましょう。

防災教育・訓練の実施

建設工事に携わる作業員全員に作業中の遵守事項を周知しましょう。

また、定期的に消火訓練を実施し、全員が消火器を使えるようにしておくことも大切です。

ま と め

今回は、建設現場で発生する火災の主な原因と対策について解説しました。

建設工事では火気を使用する作業も多いため、火災を発生させないように適切な対策を行う必要があります。

作業員全員が安全に作業するためにも、安心安全な作業環境を整えるようにしましょう。

ご安全に!

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