ゼネコンに外資系の参入が少ないのはなぜ?
こんにちは!転職博士です。
現在、さまざまな業種で外資系企業が日本に参入していますが、実はゼネコンにも外資系企業があるのです。
ただ、ゼネコンは外資系の参入が少ないといわれています。
そこで今回の記事では、ゼネコンに外資系の参入が少ない理由について解説します。
外 資 系 ゼ ネ コ ン の 特 徴
外資系企業とは日本に進出している海外企業のことで「日本法人を設立した海外企業」「海外企業と日本企業が合同で設立した会社」「海外企業に買収された日本企業」などをいいます。
外資系ゼネコンの場合、図面などの設計図書が英語表記になっていたり、英語でのやり取りが増えたりします。
そのため、日本のゼネコンで仕事をする場合と違って、外資系のゼネコンの場合は英語に触れる機会が増えるでしょう。
また、外資系のゼネコンは完全週休2日制が多いです。
さらに、年齢や経験年数などに関係なく実力で評価されることも多いため、若手技術者でもチャレンジできる環境があります。
日本の建設技術は世界でも高く評価されているため、今まさにゼネコンで活躍している方は外資系ゼネコンでもさらに飛躍できる可能性は高いといえます!
ゼ ネ コ ン に 外 資 系 が 少 な い 理 由
ここからは、ゼネコンに外資系が少ない理由について解説します。
ゼネコンに外資系が少ない理由は主に次の2つです。
- 外資系のゼネコンは分業化が進んでいる
- 労働環境の違い
それぞれについて詳しくみていきましょう!
外資系のゼネコンは分業化が進んでいる
日本のようなゼネコンは海外にもありますが、日本に比べて海外はゼネコンの数が少ないです。
そもそも、日本と海外では建設業界の仕事の進め方に違いがあります。
アメリカを例にみてみましょう!
日本のゼネコンは工事一式を受注して業務を進めるのに対して、アメリカは工事一式を請け負うのではなく作業が分業されることが多いです。
そのため、外資系企業は工事一式で受注できず分業する必要があります。
日本の発注者としては、工事を一式で受注してほしいもの。
海外の建設工事の進め方は日本と違うことから、日本に外資系のゼネコンが参入していないといえます。
労働環境の違い
2024年度から建設業界でも時間外労働の上限規制が設けられることから、多くのゼネコンでは労働環境の整備を進めています。
しかし、中には「休日が少ない」「時間外労働が多い」といった課題が残っているゼネコンもあるのが事実。
一方、外資系のゼネコンは労働時間を明確に決めている場合が多いです!
たとえば、外資系のゼネコンの場合は「土日は休日」「時間外労働なし」などと決められています。
特に、アメリカの場合はゼネコンと労働組合が協定を結んでいる場合が多いため、決まりを守って仕事をしなければならないのです。
ま と め
今回の記事では、ゼネコンに外資系の参入が少ない理由について詳しく解説しました。
日本と海外の建設工事の進め方や労働環境の違いから、ゼネコンに外資系が参入していないといえます。
しかし、日本だけではなく海外でも建設工事の進め方や労働環境が変化する可能性もあります。
今後は、日本の建設業界だけではなく海外にも目を向けていきたいですね!