建設業の材料不足は解消されたか
こんにちは!転職博士です。
「資材価格が高騰している!」「材料不足で入手に時間がかかる!」
そのような声を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?
資材価格の高騰や材料不足は、建設業にとっても大きな問題です。
「建設業の材料不足は解消されたの?」
そのような疑問にお答えすべく、建設業の材料不足をテーマに解説していきます。
建設業の資材高騰や材料不足は現在も続いている
建設業も資材高騰や材料不足の影響を受けており、現在も課題となっているのです。
建設業の材料不足の原因はさまざま。
これまでは地球温暖化や人材不足などが材料不足につながっていましたが、現在は新型コロナウイルスによる工場の閉鎖やウッドショック、ウクライナ情勢など複数の要因が影響しています。
どのような材料が不足しているのか
建設業の材料不足といっても、具体的にどのような材料が不足しているのでしょうか?
ここからは、材料不足となっている品目についてみていきましょう。
木材
建築工事で使用される木材は、材料不足の品目の1つとなっています。
日本の木材自給率は40%程度で、海外から輸入している割合が高いです。
2021年3月頃からは、新型コロナウイルスが原因となり木材が高騰。
また、アメリカの住宅建築需要の増加によって、アメリカへの木材の輸出が大幅に増加しました。
さらに、2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻で、日本など非友好国に対して一部の木材の輸出がストップ。
そのため、日本に輸入される木材は材料不足となり、木材の確保が難しくなっているのです。
鋼材
建設工事では鋼材を使うことも多いのではないでしょうか?
実は、鋼材をつくるためには鉄鉱石や石炭が必要です。
しかし、ウクライナ戦争の影響で鉄鉱石や石炭の供給が不安定となり、資材価格も高騰しています。
また、鉄スクラップやH形鋼、異形棒鋼も同様に資材価格が上昇しています。
セメント
建築工事・土木工事ともに、生コンクリートを使う工事は多いですね。
生コンクリートの主原料はセメントですが、セメントを製造する際には石炭が必要です。
石炭の輸入先としてあげられるのは、オーストラリアやインドネシア、ロシア。
セメントの製造においては、ロシア産の石炭が50%程度を占めるといわれています。
しかし、ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに、2022年4月にロシア産の石炭が輸入禁止になりました。
石炭の代替調達を行っていますが、従来よりも安定供給が難しくなっているのです。
まとめ
今回の記事では、建設業の材料不足をテーマに解説しました。
建設業にとって材料不足は大きな問題!
材料不足によって資材調達に時間がかかってしまい、工期が遅延するといったリスクも考えられます。
ただ、材料不足がいつ解決されるのかについては見通しがつかない状況です。
今後の世界情勢についても注目していきたいですね。
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