建築現場のICT化が進むと人が働く機会は減っていくのか

こんにちは!転職博士です。

建築現場にICTが活用されることで、作業の省力化や効率化が実現!

そんなICT化によって、人が働く機会が減るのではないかと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで今回の記事では、建築現場のICTが進むことで人が働く機会が減るのかについて解説していきます。

建築現場のICT化

国土交通省が推進するi-Constructionのトップランナー施策の1つに「ICTの全面的な活用」を掲げています。

建築現場のICT化は、国が主体となって進めているのです。

建築現場にICTを活用する例としてあげられるのは「調査」「測量」「設計」「施工」「検査」などです。

ここからは、建築現場におけるICTの活用例についてみてみましょう!

建築現場の現場監視システム

建築現場でもっとも重要といえる安全管理。

作業員全員が事故や怪我をすることなく工事を進めるために、安全な労働環境を整える必要があります。

ただ、現場監督が現場の細部まで監視するのは負担になってしまいます。

そこで、安全な労働環境を保つために、数々の建築現場に導入されているのが現場監視システム!

現場監視システムを導入することで、現場監督は現場に向かうことなく各現場の作業状況を確認したり危険箇所がないかを確認したりできるのです。

スマートグラスによる遠隔臨場

スマートグラスを活用した遠隔臨場もICTの活用例といえます。

スマートグラスを装着すると、インターネットを使ってビデオ通話ができるようになるのです。

たとえば、現場にいる若年技術者が所長や先輩などに現場状況を説明したいときに大きく役立ちます!

現場状況を言葉だけで説明するのが難しくても、スマートグラスの映像を映しながら説明できるのは便利ですよね。

また、発注者が現場確認や立会の際にスマートグラスを使用することもあります。

事務所や他の現場からでも立会が可能になるため、移動時間や待ち時間を大幅にカットできるようになるのも魅力ではないでしょうか?

グリーンサイトによる労務安全書類の作成

工事開始前に作成するものが労務安全書類です。

労務安全書類は種類が多く、作成や管理が煩雑になりがちではないでしょうか?

そんな労務安全書類の作成や管理が簡単にできるのがグリーンサイトです。

グリーンサイトを使用することで、労務安全書類をデジタル化できるようになります!

書類作成に要する時間を減らせることや管理がしやすいことなど、グリーンサイトを活用するメリットは多いです。

作業員情報などは一度登録しておくと次の現場でも1から入力する必要がないため、作業の効率化が実現できるといえます。

ICT化が進むと人は働く機会は減るのか

建築現場ではさまざまなICT技術が導入されており、現場作業の効率化や省力化が実現しています。

しかし、建築現場といえば予期せぬトラブルや課題に直面することも多く、臨機応変に対応しなければなりません。

最終的な判断は人間が行う必要があります。

また、細かい部分はまだまだ人の手でなければできない作業もあるため、ICT化ですべての業務を進められないのです。

つまり、ICT化が進んでも人が働く機会が減るとはいえないのです。

まとめ

今回の記事では、建築現場のICT化が進むと人が働く機会が減るのかどうかについて解説しました。

建築作業にICTを活用することで「効率よく作業を行えるようになった」「現場監督の負担が減った」など、多くのメリットがあります。

しかし、現場は生き物であるため想定外のトラブルも起こります。

だからこそ、建築現場では現場監督や技能者など人にしかできない業務が数多くあるのです。

ICT化で進めるべき業務と技能者の手作業で進めるべき業務を融合させていくことが重要ですね。

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