3D溶接マスクが製品化! どんなメリットがある?

こんにちは!転職博士です。

建設工事で欠かせない溶接作業。

強い光から目を守ったり飛散物が皮膚に付着したりしないように、溶接作業中は溶接マスクを着用しなければなりません!

しかし、溶接マスクを着用しての作業といえば「見えづらさ」「見せづらさ」「伝わりづらさ」が課題といわれています。

そんな溶接作業の課題を解消させるといわれる製品こそ「3D溶接マスク」。

今回は、3D溶接マスクを使うメリットについて詳しく解説します!

3D溶接マスクとは

従来の溶接マスクの大きな課題は、見えづらさや見せづらさ、伝わりづらさなどです。

これまでの溶接作業は、可視光をほとんど通さない遮光フィルターを見ながら行ってきました。

また、溶接作業は職人の技術力が求められるにもかかわらず、溶接を行う職人の目線で記録できなかったのです。

そのため、若手技能者への技術の伝承が難しいといわれてきました。

そんな溶接マスクの課題を解消するために、川田テクノロジーズ、川田工業、SRI International(アメリカ)の3社で共同開発されたのが「3Dデジタル溶接マスクシステム」。

開発された3D溶接マスクは、溶接保護面内にあるディスプレイに映像が映し出されるため、これまでの溶接マスクよりも広くて鮮明な映像を見ながら作業ができるのです。

溶接作業の映像は記録できるため、リアルタイムで大人数の技能者と情報を共有したり、作業後の確認ができるようになったりしました。

さらに、3D溶接マスクはバッテリーで使用でき外部電源を必要としないため、屋外や狭い現場でも使用できます。

3D溶接マスクは「見やすく、見せやすい、伝えやすい」を実現した製品といえますね。

3D溶接マスクのメリット

ここからは、3D溶接マスクのメリットについて解説します。

広く鮮明な映像を見て作業できる

従来の溶接マスクのように遮光フィルター越しで作業を行うのではなく、3D溶接マスクの溶接保護面内のディスプレイに映し出された映像を見て作業を行います。

溶接者が見える範囲は、従来の溶接マスクの約20倍!

溶接者は、デジタル化された広く鮮明な3D映像を見ながら作業ができることで、効率よく正確に作業を進められるのではないでしょうか?

情報共有できる

3D溶接マスクを着用した溶接作業はリアルタイムで作業状況を記録できるため、溶接者以外の人も映像を確認できます。

映像のほかにも、電流値や電圧もディスプレイに表示できるため、溶接作業後に情報共有もできるのです。

溶接技術を学ぶ教育の場や労働災害を防ぐために実施される安全教育などでも、溶接作業の映像を活用できるようになりますね。

技量の定量化ができる

録画した3D溶接マスクのデータを専用のソフトに読み込ませると、溶接者の技量の定量化が可能になります。

データから「溶接作業の改善点はどこか」といった疑問を明確にできるため、溶接技術の向上が期待できるのではないでしょうか?

まとめ

今回の記事では、3D溶接マスクを使うメリットについて解説しました。

広範囲かつ鮮明な映像を見ながら溶接作業を効率よく行えるのが3D溶接マスクの最大の魅力!

また、3D溶接マスクは溶接作業の記録が可能であるため、技能者への育成にも活用できるのです。

3D溶接マスクは、今後の溶接作業において生産性の向上や技能者の育成に寄与するといえますね。

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