建設業、最難関資格とも言われる「技術士」ってどんな資格? 持っていたら何ができるの?
こんにちは!転職博士です。
建設関連の資格試験は数多くありますが、最難関資格と呼ばれているのが「技術士」。
ただ「技術士」の資格について詳しく知らないという方もいるのではないでしょうか?
今回は、建設業の最難関資格である「技術士」がどのような資格なのかについて解説します。
技術士の資格保有者ができることについても、ぜひあわせてご覧ください!
技術士とは
建設業における最高峰の国家資格が「技術士」です。
文部科学省が実施する技術士試験に合格すると技術士になれます。
技術士試験で定められている技術部門は21部門あり、その技術部門の1つに建設部門があります。
建設業で技術的な業務をしている方が目指すのが建設部門なのです。
建設業における高度な知識と技術力に加えて、技術者倫理も備えた優れた技術者であるとみなされる技術士。
技術士になるためには、技術士試験の第一次試験と第二次試験の両方に合格しなければならないのです。
第一次試験では、工学・農学・理学などの基礎的な科目や一般知識についての問題が出題され、基礎科目・適性科目・専門科目に関して択一式試験を受験します。
ただし、指定された教育課程を修了した場合は、第一次試験が免除になります。
技術士試験について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
文部科学省|技術士法第三十一条の二第二項及び第三十二条第二項の規定に基づく教育課程及び対応する技術部門の指定について
第一次試験の合格者のみ、第二次試験を受験できます。
第二次試験は、筆記試験と口頭試験の両方を受験しなければなりません。
さらに、専門科目についての問題が出題されるため、第一次試験に比べて難易度も高くなります。
ここで、第二次試験の合格率をみてみましょう。
公益社団法人 日本技術士会で公表されている技術士第二次試験統計によると、令和元年度から令和4年度までの技術士試験(建設部門)の第二次試験合格率は次のとおりです。
- 令和元年度:9.4%
- 令和2年度:10.3%
- 令和3年度:10.4%
- 令和4年度:9.7%
公益社団法人 日本技術士会|技術士第二次試験 統計情報
上記のように、令和元年度から令和4年度までの第二次試験の平均合格率は、なんと10%未満!
第二次試験の合格率からみても、技術士合格を目指す方は日々の学習と受験の準備が必要です。
ただし、指定された教育課程を修了した場合は、第一次試験が免除になります。
「技術士」を取得するとできること
ここからは「技術士」を取得すると、どのようなことができるのかについて解説します。
「技術士」を取得するとできることは次のとおりです。
- 大規模な建設プロジェクトへの参加
- 新技術の開発や研究
- 昇進や独立開業
それぞれについて詳しく解説します!
大規模な建設プロジェクトへの参加
技術士の資格を持っていると、より専門性の高い技術支援を行えるようになります。
専門知識や経験を有するプロフェッショナルを求める大規模な建設プロジェクトに携わるチャンスが増えるのです!
大規模な建設プロジェクトに参加することで、専門性を活かして業務をできるようになります。
新技術の開発や研究
技術士は、新技術の開発や研究にも参加できるようになります。
社内だけではなく技術士同士のつながりもできるため、建設業界全体の最新動向や研究成果を共有することも可能です!
建設業界における人脈形成もできることから、自身の技術力向上も期待できるのではないでしょうか?
昇進や独立開業
技術士の資格を保有していることで、キャリアアップも期待できます!
企業によっては、技術士の資格取得を昇格・昇進の条件にしている場合もありますよ。
管理職など責任のある仕事を任されたり、チームをまとめるリーダーになったりするなど、業務の幅が広がります。
また、技術士として独立開業もできます。
会社に所属せずに建設業界で仕事をしたいという方は、技術士を目指すのもおすすめです。
まとめ
今回は、最難関資格である「技術士」がどのような資格なのかについて解説しました!
建設業界で活躍する技術者が目指す資格の中では、もっとも難易度が高く狭き門と呼ばれているのが「技術士」です。
しかし、より専門性の高い仕事に挑戦できたり、キャリアアップを叶えられたりするのも、技術士を取得するメリットといえるのではないでしょうか? ぜひ、技術士試験に挑戦してみてはいかがでしょう