NEXCOの集中工事とリニューアル工事は何が違う?
こんにちは!転職博士です。
仕事やプライベートで高速道路を利用する方もいるのではないでしょうか?
今回は、そんな高速道路がテーマです!
NEXCOで実施している集中工事とリニューアル工事。
集中工事とリニューアル工事の違いについて詳しく解説します。
ぜひ、最後までご覧ください!
NEXCOの集中工事とは
NEXCOが実施している集中工事は、短期間の限られた時間の中で道路や関連構造物など多くの工事を同時に行うものをいいます。
集中工事では、連続規制や夜間通行止めを実施し工事を行います。
集中工事で行う主な作業は次のとおりです。
- 舗装のひび割れを補修する舗装補修工事
- 橋梁の床版補強工事・床版取替工事
- 防護柵の更新工事
- 道路標識や照明などの点検
集中工事は、一箇所だけではなく複数の箇所で同時に点検や補修工事などの大規模工事を実施できます。
そのため、工事規制の集約化ができるようになります。
車両の通行止めや制限など規制回数の減少、迂回による渋滞発生回数の減少などが実現!
高速道路の利用者にとってのメリットがありますね。
ここで、2023年度の集中工事を3つ紹介します。
- 新名神集中工事(草津JCT〜四日市JCT)」
- 「名二環集中工事(名古屋西JCT〜上社南IC、名古屋西JCT〜千音寺出口)」
- 「中央道集中工事(八王子IC〜高井戸IC)」
集中工事の詳しい情報は、中日本高速道路株式会社の公式ホームページからチェックしてみてくださいね。
中日本高速道路株式会社|リニューアル工事など影響の大きい工事規制のお知らせ
NEXCOのリニューアル工事とは
NEXCOが実施しているリニューアル工事は「高速道路リニューアルプロジェクト」として、既存の高速道路や関連構造物の大規模更新や修繕を行なっている工事です。
高速道路や関連構造物の長寿命化を目的に行なっている工事で、NEXCO西日本・NEXCO中日本・NEXCO東日本の3社で実施しています。
リニューアル工事では、橋梁やトンネル、大型構造物の更新や修繕を行っています。
現在、NEXCO中日本では約2,000kmの高速道路を管理していますが、今回は関連構造物である橋梁についてみていきましょう!
2022年3月31日現在で、NEXCO中日本が管理している橋梁は6,072橋です。
6,072橋の約29%の橋梁が建設されてから50年を超えており、今後も老朽化が進んでいくといわれています。
ここからは、橋梁を例に具体的にどのような工事を行うのかをみてみましょう!
橋梁のリニューアル工事として有名なのは、ひび割れや剥がれ落ちなどの損傷があるコンクリートからコンクリート床版へ取り替える床版取替工事です。
床版取替工事の施工順序は次のとおりです。
- 既存の舗装と床版を撤去
- 桁の補修
- 新設の床版の施工
- 壁高欄の設置
- 舗装作業
- 車線境界線の設置
地域によっては凍結防止剤を使用するため、塩化物がコンクリート床版に浸透しないように防水の施工も行う場合もあります。
橋梁のリニューアル工事の作業内容をみても、大がかりな工事であるとわかりますね。
高速道路の交通規制を考慮すると、できるだけ施工日数を短縮したいものです。
NEXCO各社では、工期短縮のためにプレキャストPC床版を採用したり最新技術を導入したりしています。
リニューアル工事の詳しい情報は、中日本高速道路株式会社の公式ホームページからチェックしてみてくださいね。
中日本高速道路株式会社|高速道路リニューアルプロジェクト 主な工事内容
まとめ
今回は、NEXCOの集中工事とリニューアル工事について解説しました。
集中工事とリニューアル工事は、どちらも高速道路や関連構造物の維持管理・修繕のために実施する工事です。
集中工事は、短期間の限られた時間の中で多くの高速道路や関連構造物を維持管理・修繕のために実施している大規模な工事です。
リニューアル工事は、高速道路や関連構造物など個別で維持管理・修繕を行います。
集中工事とリニューアル工事。
それぞれの工事では考え方や進め方に違いがありますが、どちらも快適で安全な道路環境を提供する上で欠かせませんね!