土木はcm 建築はmm これって何?
【土木】
土木構造物の設計図面では「mm(ミリメートル)」表記もあるが「cm(センチメートル)」「m(メートル)」表記も多い。
施工管理者や職人が土木構造物の寸法を計測する場合、10cmのことを「10セン」と呼ぶことも多い。
このように、土木工事では、mm(ミリメートル)で長さを確認することもあるが、cm(センチメートル)で計測することが多い。
たとえば、土木工事は起点と終点との距離が何kmもある場合も多い。
そのため、土木工事の全体平面図においては、延長表記がm(メートル)の場合もある。
また、等高線は通常m(メートル)で表記するため、等高線グループの場合はm(メートル)表記となっている。
土木構造物の寸法確認や材料検収などでは、10cmのことを10センと呼ぶことも多い。
【建築】
国土交通省「建築工事設計図書作成基準(令和2年改定)」によると、寸法等の表示の単位は「mm(ミリメートル)」としている。
Mm(ミリメートル)表記の場合は、数字の後の単位は省略可能。
「cm(センチメートル)」「m(メートル)」の場合は、数字の後に単位を記載することになっている。
建築工事の設計図面をみても、mm(ミリメートル)表記となっている。
1cmの場合、10mm(とうミリ)と呼ぶことも多い。
国土交通省|建築工事設計図書作成基準(令和2年改定)
https://www.mlit.go.jp/common/001157950.pdf
建築工事の施工精度はミリ単位で求められることがほとんど。
数ミリの誤差で施工ができないこともあるため、施工誤差はシビアになっている。 建築工事に使われる資材の寸法をみてみると、1cm以下のものも多い。