橋を守る!「耐風車」とは?
こんにちは!転職博士です。
皆さんは「耐風車」を見かけたことはありますか?
「耐風車とは、いったい何?」
「耐風車って、はじめて聞いた!」
このような方もいるのではないでしょうか?
そこで今回の記事では、橋を守るために欠かせない「耐風車」について解説します。
耐風車とは
耐風車とは、風が強い場合でも走行できる車両のことです。
本州四国連絡高速道路株式会社によって開発された耐風車。
正式名称は「耐風調査車」といいます。
本州四国連絡高速道路では、10分間の平均風速が25m/sを超える強風が吹く場合、全車通行止めを実施しています。
ここで、強風が吹いて車両通行止めになってしまった場合を考えてみましょう。
もし、車両通行止めが実施されている間に橋梁に異常や不具合が発生すると、車両で現地まで駆けつけられなくなってしまいます。
そのため、強風でも安全に走行できる耐風車が橋を守るために活躍しています。
一般車両では走行ができない場合でも、耐風車は走行できるのです。
耐風車のおかげで、自然条件に左右されることなく道路や橋梁の状況を確認できているといえます。
わたしたちが安全に橋を渡ることができるのは、耐風車のおかげといっても過言ではありません!
耐風車が活躍する理由
本州四国連絡高速道路株式会社が管理している代表的な道路橋をあげると、次の3橋です。
- 明石海峡大橋(世界最長の吊橋)
- 瀬戸大橋(吊橋・斜張橋・トラス橋が連なる橋)
- 来島海峡大橋(世界初の3連吊橋)
上記のとおり、本州四国連絡橋には有名な橋梁が勢揃い!
通行したことがある方やフェリーから眺めたことがある方もいるのではないでしょうか?
ここで、明石海峡大橋を例にみてみましょう。
実は、明石海峡の自然条件は厳しく、台風が上陸・接近する地域としても有名です。
そのため、風に対してどのような対策を行うかが重要だったのです。
実際に、明石海峡大橋は風速80m/sの風に耐えられるように設計されています。
このように強い風が吹くことも多く、耐風調査車なしでは道路や橋梁の安全性を確保できません。
明石海峡の自然条件からも、耐風車は必要不可欠であるといえますね。
まとめ
今回は、橋を守るために欠かせない「耐風車」について解説しました。
わたしたちが安全に道路を走行するために橋梁の安全性を確保することは重要です。
そんな橋の安全性を確保するために活躍しているのが耐風車!
耐風車を見かけたら、ぜひ今回の記事を思い出してくださいね。