人類の技術では開通不可能と言われたトンネル(青崩峠)
こんにちは!転職博士です。
長野県と静岡県の県境にある「青崩峠トンネル」を知っていますか?
青崩峠トンネルといえば、人類の技術では開通不可能といわれてきたトンネルです。
日本の最難関トンネル工事とも呼ばれている青崩峠トンネル。
そこで今回の記事では、青崩峠トンネルの工事について詳しく解説します。
青崩峠トンネルとは
青崩峠トンネルは、日本のトンネル工事の中でも1番難しいトンネル工事と呼ばれてきました。
長野県と静岡県をつなげる三遠南信自動車道にある4,988mのトンネルです。
三遠南信自動車道 青崩峠道路の延長は5,900m。
そのうちの84.5%がトンネルというわけです。
国土交通省 中部地方整備局 飯田国道事務所が発注した工事で、令和5年5月26日に青崩峠トンネルが貫通しました。
掘削期間は、平成31年4月から令和5年5月までの4年間!
長野県側のトンネル工事を担当したのは五洋建設、静岡県側のトンネル工事を進めたのが安藤ハザマです。
現在、青崩峠自動車道の全線開通のためにインバートや覆工コンクリートなどの工事が進められています。
国土交通省 中部地方整備局j 飯田国道事務所|三遠南信自動車道青崩峠トンネル(仮称)4,998mが貫通~難所 青崩峠を克服~
青崩峠トンネルが難工事といわれた理由
青崩峠トンネルが難工事といわれた理由は、大きくわけて次の2つです。
- 地盤が脆弱
- 高土被り
それぞれについて詳しく解説します。
地盤が脆弱
青崩峠トンネルが難しい工事といわれたのは、地盤の脆弱性が理由です。
青崩峠が位置するのは、中央構造線上。
中央構造線とは断層帯のことで、関東から九州まで1,000km以上にもわたって続く大断層のことです。
そのため、青崩峠周辺には脆弱な岩盤が分布しています。
地盤が脆弱である場合、崖崩れが発生し急峻な地形が形成されているのです。
もともと青崩峠が不通となっていた理由も、地盤の脆弱性があげられます。
青崩峠トンネルは脆弱な地盤が存在する中、発破作業を行う必要があったのです。
岩盤が落下する危険性を十分に考慮した上で、工事を進めなければなりませんでした。
高土被り
高土被りであったことから、青崩峠トンネルの工事は難しいといわれていました。
青崩峠トンネルの最大土被りは、なんと600mを超えています!
そのため、厳しい条件でトンネル工事を進めなければなりませんでした。
高土被りであればトンネルに作用する地圧や水圧も大きくなるため、支保工の耐力を高める必要があるなど適切な対策が必要だったのです。
青崩峠トンネルの貫通石
トンネルを貫通したときに採る石のことを「貫通石」と呼びます。
貫通石は、安産や合格祈願のお守りとされています。
実は青崩峠トンネルの貫通石は、難関突破アイテムとして先着300名に無料プレゼントされるのです!
貫通石の受付は9月4日に開始となりましたが、締め切り前に予定数量に達しました。
この記事を読んでいる方の中にも、青崩峠トンネルの貫通石を受け取った方がいるかもしれませんね。
まとめ
今回の記事では、人類の技術では開通不可能といわれた「青崩峠トンネル」について解説しました。
青崩峠の地盤が脆弱であることや土被りが高いことなどから、難工事と呼ばれてきた青崩峠トンネル。
青崩峠トンネルの開通の様子が気になる方は、ぜひ国土交通省 中部地方整備局 飯田国道事務所のホームページにある動画をチェックしてみてくださいね!国土交通省 中部地方整備局 飯田国道事務所|青崩峠道路