建設業の平均年収は上がっているのか?
こんにちは!転職博士です。
建設業の担い手確保を実現するための対策として「賃上げ」が話題になっています。
実際に、建設業の平均年収は上がっているのでしょうか?
そこで今回の記事では、建設業の平均年収を紹介します。
「建設業全体」と「職種別(建築・土木)」それぞれについてチェックしていきましょう!
建設業全体の平均年収
建設業全体の平均年収について紹介します。
今回は厚生労働省の賃金構造基本統計調査をもとに、建設業全体の平均年収をみてみましょう。
下記データをもとに建設業全体の平均年収を算出します。
- 「令和3年賃金構造基本統計調査」
- 「令和4年賃金構造基本統計調査」
「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、建設業全体(専門的・技術的従事者)の所定内給与額は351,200円、年間賞与その他特別給与額は1,216,800円。
所定内給与額と年間賞与その他特別給与額から、平均年収は下記の計算式で算出されます。
351,200×12+1,216,800=5,431,200円。
「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、建設業全体の所定内給与額は335,400円、年間賞与その他特別給与額は977,600円。
所定内給与額と年間賞与その他特別給与額から、平均年収は下記の計算式で算出されます。
335,400×12+977,600=5,002,400円。
令和3年度と令和4年度を比較すると、建設業全体の平均年収は約40万円下がっているといえます。
職種別の平均年収
建設業の中で「建築」「土木」で平均年収は変わるのでしょうか?
下記データをもとに「建築」「土木」それぞれの平均年収を算出します。
- 「令和3年賃金構造基本統計調査」
- 「令和4年賃金構造基本統計調査」
①建築
「建築技術者」の平均年収をみていきましょう。
「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、建築技術者の所定内給与額は350,700円、年間賞与その他特別給与額は1,138,300円。
所定内給与額と年間賞与その他特別給与額から、平均年収は下記の計算式で算出されます。
350,700×12+1,138,300=5,346,700円。
「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、建築技術者の所定内給与額は327,600円、年間賞与その他特別給与額は1,059,800円。
所定内給与額と年間賞与その他特別給与額から、平均年収は下記の計算式で算出されます。
327,600×12+1,059,800=4,991,000円。
令和3年度と令和4年度を比較すると、建築技術者の平均年収は約35万円下がっているといえます。
②土木
「土木技術者」の平均年収をみていきましょう。
「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、土木技術者の所定内給与額は347,900円、年間賞与その他特別給与額は1,107,600円。
所定内給与額と年間賞与その他特別給与額から、平均年収は下記の計算式で算出されます。
347,900×12+1,107,600=5,282,400円。
「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、土木技術者の所定内給与額は310,100円、年間賞与その他特別給与額は832,200円。
所定内給与額と年間賞与その他特別給与額から、平均年収は下記の計算式で算出されます。
310,100×12+832,200=4,553,400円。
令和3年と令和4年を比較すると、土木技術者の平均年収は、約73万円下がっているといえます。
まとめ
今回の記事では「建設業全体」「職種別(建築・土木)」それぞれの平均年収を紹介しました。
令和3年に比べて令和4年の平均年収は、建設業全体で約40万円ダウン。
一方で職種別(建築・土木)では、建築で約35万円・土木で約35万円ダウンといったデータとなっています。
企業規模や地域、職種によって平均年収は異なるため、気になる方は厚生労働省の賃金構造基本統計調査をご覧ください!