CIMって何?

こんにちは!転職博士です。

建設業で仕事をしている方は「CIM」という言葉を耳にした方もいるのではないでしょうか?

「聞いたことはあるけど詳しくは分からない」

「これから導入予定だから知っておきたい」

このような方のために、今回の記事ではCIMとは何かについて詳しく解説します。

CIMを導入するメリットについても、あわせてご覧ください!

CIMとは

CIMとは「Construction Information Modeling」の略で、日本語に直すと「建設情報のモデル化」という意味です。

たとえば、詳細設計で3Dモデルを活用することで構造物の完成イメージを可視化できるようになったり、鉄筋の干渉チェックなどが容易にできるようになったりします。

CIMを活用することで、設計ミスの削減にもつながりますね!

施工計画の検討や情報化施工など、施工面においてもCIMは導入されています。

このように、CIMを活用することで建設事業の計画・調査・設計・施工・維持管理などの業務効率化や生産性向上、コストの削減などが期待されているのです。

CIMの活用は、国土交通省が建設事業における生産性向上を目的に導入された取り組みの1つにもなっています。

2012年(平成24年度)に導入に向けたCIMの具体的イメージの検討や明確化を実施。

2021年(令和3年)に「令和5年度からはCIMの原則適用」と提言され、段階的に適用範囲が拡大してきました。

令和5年度は大規模構造物と小規模を除く工事において、すべての詳細設計・工事で原則適用となりました。

国土交通省|令和5年度のBIM/CIM原則適用に向けた進め方

CIMを導入するメリット

CIMを導入することで、どのような効果が期待できるのでしょうか?

ここからは、CIMを導入するメリットについて解説します。

情報共有が容易

CIMを導入することで、発注者・設計者・施工者それぞれの情報共有が容易になります。

工事全体の完成イメージや鉄筋の配置など、2次元モデルでは正確に把握できない場合もありますが、3次元モデルを活用することで2次元よりもイメージしやすくなります。

また、設計や施工を進める際に専門家以外の方へ説明をしなければならない場面もありますね。

3次元モデルを活用することで専門外の方へも説明しやすくなるため、住民説明会でもCIMを活用できますよ。

業務効率化

CIMを導入することで、業務効率化が実現できます。

さまざまな情報を一元化できるのもCIMの特徴の1つです。

たとえば何らかの修正作業が発生した場合でも、1つの修正で関連部分を修正できるため、修正作業にかける時間を大幅にカットできるのです。

人手不足などの課題を抱えている建設業。

CIMの導入は、建設業の課題を解決する一助にもなりますね。

まとめ

今回は、建設業界で導入されているCIMについて解説しました!

計画・調査・設計・施工・維持管理など、あらゆる場面で活用されているCIM。

発注者・設計者・施工者の情報共有が容易になったり、修正作業が大幅に削減でき業務効率化が実現できたりするなど、CIMを導入するメリットはあります。

国土交通省では令和3年度から段階的にCIMの導入を進めてきましたが、すべての発注機関の建設事業でCIMが導入されているわけではありません。

ただし、他の発注機関でもCIMを導入する取り組みが進められる可能性は高いため、今後の動向もチェックしていきたいですね!

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