建設現場の工期短縮を実現する方法

こんにちは!転職博士です。

建設工事に関わる施工管理技士にとって重要なミッションの1つが「工程管理」です。

工程が長くなると経費がかかってしまうもの。

そのため、工期短縮を実現するために各建設現場ではさまざまな取り組みを行っています。

そこで今回の記事では、建設現場の工期短縮を実現する方法について解説します。

①並行作業の実施

建設工事を進める上で必要な工程管理。

日々の作業の進捗を確認し、工事の遅れがないようにするのも施工管理技士の任務です。

工種ごとに作業を進めることも多いですが、工期短縮のために並行作業を実施できるかどうかを検討するのも重要ですよ。

ただし、何よりも作業員の安全面を考える必要があります。

「上下作業にならない」「重機に挟まれる可能性がない」など、安全第一で並行作業を実施できるかどうかを決めましょう。

②制約条件の緩和

建設工事の発注者と受注者との間で制約条件を決定し、建設工事を進めることが多いです。

さらに、作業所内独自の現場ルールを決めることもあります。

ただし、工程を遅らせてしまうような制約条件は見直しも必要です。

「現場ルールだから守らなければ!」と常に緊張感を持って作業を行うため、通常よりも時間がかかってしまうこともあります。

「現場ルールが厳しすぎないか」「無意味な現場ルールがないか」など、一度現場ルールを見直してみるのもいいですね。

制約条件を緩和することで、施工管理者や作業員の作業効率が上がり工期短縮につながることもありますよ。

③プレキャスト化の検討

建設現場で0からモノをつくるのではなく、プレキャスト化で対応できないかを検討するのも重要です。

「プレキャスト化」とは、あらかじめ生産工場で製作された製品を活用するものです。

生産工場で製作されたプレキャスト製品を建設現場に搬入するため、現場作業で行う作業を減らせるようになります。

たとえば、鉄筋コンクリート構造物を施工する場合を考えてみましょう。

鉄筋や型枠の組み立て・コンクリートの打ち込みを行なった後、所定の強度が発現するまで養生を行わなければなりません。

しかし、プレキャスト製品なら所定の強度が発現した状態で現場で組み立てるだけです。

国土交通省でも、土木工事においてプレキャスト工法の採用を推進しているため、現場で取り入れるのも有効ですよ。

④ITツールの導入

建設現場でITツールを導入することで、工程短縮が期待できます。

たとえば、ICT重機やドローンを活用することで安全かつ効率よく作業を進めるようになりますよ。

また、施工管理アプリやクラウドサービスの活用も工期短縮を実現できるツールとなります。

施工状況の写真撮影や作業手順書の共有などもスムーズに行えるようになるため、気軽に取り入れてみてもいいですね。

まとめ

今回の記事では、建設現場の工期短縮を実現する方法について紹介しました。

工期短縮のためにできることは

  • 並行作業の実施
  • 制約条件の緩和
  • プレキャスト化の検討
  • ITツールの導入

建設現場の工期短縮により、人件費や建設機械のリース費用など経費削減につながります。

さらに業務の無駄を省けるようになり、生産性向上にもつながりますよ。

工期短縮のために今すぐに取り入れられそうな取り組みから始めていくといいですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です