基礎杭の種類
こんにちは!転職博士です。
安全な建築物をつくるために重要なのが基礎工事。
そんな基礎工事で使われるのが「基礎杭」です。
ただ、基礎杭と一口にいっても種類はさまざまです。
基礎杭には、どのような種類があるのでしょうか?
そこで、今回の記事では基礎杭の種類を3つ紹介します。
基礎工事に関わる方だけではなく建設業に関わる方は、ぜひ最後までご覧ください。
基礎杭とは
基礎杭とは、建築物を支えるために使われる長い柱のようなものです。
支持層と呼ばれる堅い地盤に円筒の柱を立てていきます。
日本は地震が発生しやすい国ですね。
地震発生時、地盤沈下や建築物の傾きを防ぐために工事を行います。
特に、土地の地盤が建築物の重量を支えるのに十分な強度を持たない場合は、基礎杭が必要です。
また、堅い地盤と柔らかい地盤があるなど地盤の条件が均一でないときは、建築物に不均一な力がかかってしまいます。
そのため、基礎杭を設置して地盤条件を均一にしています。
基礎杭を使用して地盤の強度を高められるため、地盤改良も可能です。
①木杭
木杭は、木材を杭にしたものです。
紀元前に建てられた住居でも使われていたといわれているほど古くから使われてきた杭で、現在でも使われています。
また、日本最古の木杭は「旧相模川橋脚(神奈川県茅ヶ崎市)」です。
1198年につくられた橋をつくる際に施工されました。
密度が高く、打撃耐久性が高いという特徴がある松の木。
そのため、木杭には松の木が使われることが多いです。
土の中は酵素が少ないため、木杭は腐食しにくいといわれています。
木杭は環境にやさしいといった特徴もありますよ。
②鋼杭
鋼杭とは、鋼製の杭のことです。
強度が高く、垂直・水平どちらにも強い耐久力があるのが鋼杭。
鋼杭の一種には円筒状になっている鋼管杭があり、多くの地盤で使われています。
鋼材を溶接しながら長くしていきます。
高層マンションやビルなどの基礎や鉄筋造の建築物の基礎に鋼杭が使用されていますよ。
ただし、水に腐食しやすいため、鋼杭の使用場所には注意が必要です。
③コンクリート杭
コンクリート杭とは、コンクリート製の杭をいいます。
コンクリートは高い圧縮強度を持ち、土中での腐食は少ないといった特徴があります。
高層マンションやビルなどの基礎に使用されていますよ。
建設現場でボーリング孔にコンクリートを流し込む場所打ち杭、工場で製作したコンクリート杭を現場に搬入して施工する方法の2つです。
工場で製作したコンクリート杭を現場に運搬しなければないため、杭の長さに制限があります。
近年では、環境に配慮した低炭素コンクリートなどの新素材の使用も増えていますよ。
まとめ
今回の記事では、基礎杭の種類について解説しました。
基礎杭の種類には「木杭」「鋼杭」「コンクリート杭」があります。
基礎杭は地中に埋まって見えなくなってしまいますが、わたしたちの暮らしを守ってくれているといっても過言ではありません。
基礎工事を見かけたら、ぜひ今回の記事を思い出してみてくださいね。