急坂の「◎」どうやって施工している?
こんにちは!転職博士です。
傾斜がある道路の舗装面で見かける「◎」。
一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
「◎」のマークをどのように施工しているのか知っていますか?
そこで今回の記事では、急坂にある「◎」の役割と施工方法について解説します!
ぜひ、舗装のおもしろさに浸ってみてくださいね。
急坂にある「◎」の役割
急坂で見かけるドーナツのようなマーク。
一度は見かけたことがあっても「◎」が設置されている目的は知らないという方もいるのではないでしょうか?
実は模様を入れているのではなく、明確な理由があります。
なぜ、舗装面にOリングがつけられているのかというと、わたしたちが安全に道路を通行するためです。
歩行者・自転車・自動車などが滑ることなく、安全に通行できるように「◎」が設置されています。
「◎」があれば舗装面との摩擦抵抗が大きくなり、滑り止めの効果を果たしてくれるのです。
ほかにも、グルービングと呼ばれる溝を舗装面に入れる場合もありますよ。
急坂にある「◎」の施工方法
急坂にある「◎」の施工方法をみていきましょう。
道路の舗装といえば、アスファルトをイメージする方も多いのではないでしょうか?
アスファルトを施工する場合は、アスファルトフィニッシャという建設機械を用いて路面を均します。
その後、ローラーで締め固めを行います。
一方、急坂を施工する場合はコンクリート舗装が一般的です。
なぜ、アスファルト舗装ではなくコンクリート舗装なのかというと、勾配がある道路ではアスファルト舗装のように締め固め作業が困難だからです。
では、ここからは急坂に「◎」を施工する方法について順番に解説します。
【急坂の「◎」の施工ステップ】
①コンクリートの施工
②バイブレータにて締め固めの実施
③コンクリート舗装の表面が平滑になるように仕上げ
④所定の位置にゴム製の丸い型(Oリング)を取り付ける
⑤真空マットを被せて、真空ポンプを用いてコンクリート内部の余剰水を除去
⑥不陸調整と金ゴテ仕上げの実施
⑦刷毛引き(コンクリート表面に刷毛目を入れて粗面に仕上げる)
⑧コンクリートの養生
⑨表面の仕上げを行い、Oリングを取り外す
まとめ
今回の記事では、急坂にある「◎」の施工方法を解説しました。
急坂に「◎」を設置している理由は、わたしたちが安全に通行するためです。
滑らずに安全に通行できているのは「◎」のおかげですね。
「◎」を設置する際は、ゴム製の丸い型(Oリング)を取り付けています。
何気なく道路を歩いていると、意外と疑問が浮かんでくるものです。
街歩きの際は、ぜひ建設の”不思議”を見つけてみてくださいね。