2023年度の2級土木施工管理技士の2次試験合格率が60%超え なぜ毎年合格率が違う?
こんにちは!転職博士です。
土木工事において施工管理の仕事をする方が目指す資格といえば「施工管理技士」。
土木施工管理技士には1級・2級がありますが、2023年度の2級土木施工管理技士の2次試験の合格率が60%を超えたのを知っていますか?
ただ、合格率は前年度の試験と異なるのも事実。
なぜ、毎年合格率が違うのでしょうか?
今回の記事では、2級土木施工管理技士の2次試験合格率が毎年違う理由について解説します。
2級土木施工管理技士の試験を受検する方は必見です!
2級土木施工管理技士の2次試験の内容
2級土木施工管理技士の2次試験について解説します。
1次検定では四肢択一の問題が出題され、すべてマークシートで解答します。
必須問題と選択問題があり、60%以上の正答率で合格できますよ。
しかし、2次試験は施工管理に関する記述式問題が出題されます。
「土木」「鋼構造物塗装」「薬液注入」のいずれかを選択し、その問題について解答しなければなりません。
さらに、経験記述問題も出題されます。
自分自身が実際に携わった施工管理業務について記述する必要があります。
主に「安全管理」「品質管理」「工程管理」について出題されますが、試験の大部分を占めるため対策は必須です。
なぜ、合格率が違うのか
2023年10月22日(日)に実施された2級土木施工管理技士の2次試験の合格率は62.9%!
例年に比べて合格率が高いことでも話題になりました。
2021年度〜2023年度の過去3年間の実施状況は次のとおりです。
【2023年度(令和5年度)】
- 受検者数:26,178名
- 合格者数:16,464名
- 合格率:62.9%
【2022年度(令和4年度)】
- 受検者数:32,916名
- 合格者数:12,409名
- 合格率:37.7%
【2021年度(令和3年度)】
- 受検者数:29,112名
- 合格者数:11,838名
- 合格率:40.7%
過去3年間の実施状況からわかることをみてみましょう。
令和4年度の合格率は、令和3年度の合格率よりも低くなっています。
令和5年度の合格率は、令和4年度の合格率よりも高くなっていますね。
前年度の試験の正答率や合格率を考慮して今年度の問題を設定する可能性は高いため、毎年合格率が変動すると考えられます。
そのため、令和5年度の2級土木施工管理技士の2次試験は、例年よりも易しめの問題を出題したか過去問に掲載されている問題を出題した可能性が高いです。
ただし、令和6年度から受検資格が変わるため、合格率に大きな違いが出ることも念頭に入れておく必要があります。
2024年度(令和6年度)の試験はこう変わる
2024年度(令和6年度)は、施工管理技術検定の受検資格が変わります。
第1次試験は、学歴や実務経験年数に関係なく受検できるようになるのです。
「17歳以上(受検年度末時点での年齢)」なら誰でも受検できるようになりますよ。
つまり、高校生から受検可能になるのです。
2次試験の受検資格は、次のとおりです。
- 大学卒業者・専門学校卒業者(「高度専門士に限る」)の土木施工に関する実務経験年数
- 指定学科:卒業後1年以上
- 指定学科以外:卒業後1年6月以上
- 短期大学卒業者・高等専門学校卒業者・専門学校卒業者(「専門士」に限る)の土木施工に関する実務経験年数
- 指定学科:卒業後2年以上
- 指定学科以外:卒業後3年以上
- 高等学校卒業者・中等教育卒業者・専修学校の専門課程卒業者の土木施工に関する実務経験年数
- 指定学科:卒業後3年以上
- 指定学科以外:卒業4年6月以上
- その他の者の土木施工に関する実務経験年数
- 指定学科・指定学科以外8年以上
2級土木施工管理技士の2次試験について詳しく知りたい方は、 一般財団法人 全国建設研修センターのホームページをチェックしてみてくださいね!
一般財団法人 全国建設研修センター|令和6年度 2級土木施工管理技術検定の実施について
まとめ
今回の記事では、2023年度における2級土木施工管理技士の2次試験の合格率が毎年違う理由について解説しました。
試験問題の正答率や合格率を考慮するため、例年合格率が異なるといえます。
2024年度からは受検資格が変わり17歳以上なら誰でも受検できるようになるため、他業界で仕事をしている方でも受検できますよ。 施工管理の仕事に興味がある方は、ぜひ施工管理技術検定に挑戦し