現実世界のものをデジタルで再現!?建設「デジタルツイン」とは
こんにちは!転職博士です。
「デジタルツイン」という言葉を聞いたことはありますか?
実は、デジタルツインは建設業界でも注目され、企業でも活用されているのです。
デジタルツインを導入することで、建設業界のさらなる発展が期待されています。
「デジタルツインって、いったい何?」
「デジタルツインで何ができるの?」
「デジタルツインについて詳しく知りたい」
そこで今回の記事では、デジタルツインとは何か、建設業界でどのように活用されているのかについて解説します。
最後まで読み進めると、デジタルツインについての理解が深まる内容となっているので、ぜひ最後までご覧ください!
そもそも「デジタルツイン」とは
デジタルツインについて、総務省の公式サイトには下記のように掲載があります。
”インターネットに接続(せつぞく)した機器などを活用して現実(げんじつ)空間の情報(じょうほう)を取得し、
サイバー空間内に現実空間の環境(きょう)を再現(さいげん)することを、デジタルツインと呼(よ)びます。”
「ツイン」を日本語に訳すと「双子」という意味ですね。
そのため、デジタルツインは「デジタルな双子」と呼ばれることもありますよ。
IoTによって現実空間から膨大な情報を取得し、AIによって仮想空間での分析・シミュレーションを行います。
その後、現実世界へフィードバックすることで、現状だけはなく将来の予測ができるようになるのです。
建設業界の「デジタルツイン」活用事例紹介
「デジタルツイン」は建設業界でも導入されていますが、 具体的にどのように活用されているのでしょうか?
ここからは、建設業界の「デジタルツイン」活用事例を2つ紹介します。
ぜひ、参考にしてみてください。
活用事例1:鹿島建設「BIMによるデジタルツイン」
鹿島建設(本社:東京都港区)は、スーパーゼネコンと呼ばれる大手総合建設会社の1つです。
そんな鹿島建設は、日本初となる建物の企画・設計・施工・維持管理・運営すべてのフェーズで、BIMによるデジタルツインを実現しました。
大阪府大阪市中央区のランドマークとなっている複合施設「オービック御堂筋ビル」の新築工事でも、BIMによるデジタルツインが活用されました。
今後もBIMによるデジタルツインによって、各フェーズの業務効率化の実現が期待されています。
鹿島建設株式会社|プレスリリース 日本初!建物の全てのフェーズでBIMによる「デジタルツイン」を実現
BIMについては、下記記事でも詳しく解説しています。
気になる方は、あわせてご覧ください。
活用事例2:日立建機「リアルタイムデジタルツイン基盤」の開発
日立建機株式会社(本社:東京都台東区)は建設機械メーカーで、油圧ショベルなどの建設機械のリースや販売を行っています。
日立建機のロゴが入った建設機械を見かけることもあるのではないでしょうか?
そんな日立建機が株式会社アプトポッド(本社:東京都新宿区)と株式会社ユニキャスト(本社:茨城県日立市)と協力し「リアルタイムデジタルツイン基盤」を開発。
リアルデジタルツイン基盤を活用することで、施工現場のデータをリアルタイムに収集でき、仮想空間に再現が可能になるのです。
建設現場にいなくても、遠隔地から進捗管理や建設機械の操作ができるように開発が進められました。
2024年5月9日のニュースリリースによると、今後は実用化に向けて実証試験を重ねていくとのことです。
日立建機株式会社|施工現場の状況を仮想空間に再現する「リアルタイムデジタルツイン基盤」を開発
まとめ
今回の記事では、デジタルツインとは何か、建設業界におけるデジタルツインの活用事例について解説しました。
デジタルツインを活用することで、建設業界の業務効率化の実現が期待されています。
さらに、故障やトラブルなどの予測ができるようになるのも魅力的ですね。
本ブログでは、今後も建設業界のDX化を追っていきます!