建設現場の完全無人化はいつかは実現可能?
こんにちは!転職博士です。
遠隔施工技術の発展・導入など、建設現場の無人化が注目されています。
東京のオフィスから大阪の現場作業を実施できるなど、無人化施工により建設現場で行う作業を遠隔地からでも可能になっています。
「建設現場の完全無人化はいつか実現するの?」
このように、未来の建設業に興味を持っている方もいるのではないでしょうか?
そこで今回の記事では、いつか建設現場の完全無人化は実現するのかに迫ります。
建設業界の未来が気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。
建設現場の完全無人化の実現予測
熟練職人のリタイアや若手の不足など、課題を抱えている建設業。
建設現場の無人化施工は、将来の担い手確保にもつながるといわれています。
たとえば、ドローンを活用して建設現場の進捗管理ができている現場もあり、現場にいなくても工事写真の撮影や現場巡回を実施できているのです。
また、建設現場で使用される建設機械の無人化も進められています。
建設機械の無人化により、現場から離れた場所で建設機械を遠隔操作が可能に。
では、いつ建設現場の完全無人化が実現するのでしょうか?
一説には、2040年頃に建設現場の完全無人化が実現するのではないかと予測されています。
2024年(令和6年)4月、国土交通省で策定された「i-Construction2.0」。
2016年度から推進されてきたi-Constructionですが、i-Construction2.0は建設現場のさらなる生産性向上の実現を目指すものです。
i-Construction2.0では「施工のオートメーション化」「データ連携のオートメーション化」「施工管理のオートメーション化」を3本の柱としています。
2040年度までに実現させる目標は下記のとおりです。
- 省人化:建設現場で2040年度までに少なくとも省人化3割、すなわち生産性1.5倍を目指す
- 安全確保:建設現場の死亡事故など人的被害のリスクの低減と削減を目指す
- 働き方改革・新3K:現場作業のリモート化やオフサイト化など労働環境の改善を目指す
i-Construction2.0で実現を目指す社会(イメージ)には「建設現場の完全無人化」と記載があります。
また、博報堂生活総合研究所が公開している未来年表でも、2040年に下記の予測をしています。
政府の「ムーンショット型研究開発制度」が、農林水産業・建設業における完全無人化を実現する
【引用】博報堂生活総合研究所|未来年表
このように、2040年頃に建設現場の完全無人化が実現するのではないかと予測できるのではないでしょうか?
【参考】国土交通省|i-Construction 2.0~建設現場のオートメーション化~
建設現場の無人化を実現する取り組み
2000年(平成12年)11月に設立された建設無人化施工協会では、建設現場における無人化施工の技術開発や情報共有を行っています。
建設現場や建設機械に設置したカメラにより、無線伝送された映像をもとに遠隔操作を行い無人化施工が実現。
ゼネコン11社・建設機械メーカーなど11社(2024年6月8日現在)が建設無人化施工協会の会員となっています。
詳細については、建設無人化施工協会の公式ホームページをご覧ください!
まとめ
今回の記事では、いつ建設現場の完全無人化が実現するのかを解説しました。
建設現場の完全無人化は、2040年頃に実現すると予測されています。
ただ、日進月歩で建設技術は発展しているため、建設現場の完全無人化は早まる可能性もあります。
今後、i-Construction2.0の推進や建設業界の各企業の取り組みから目が離せませんね!