全天候型スタジアムの建設方法

こんにちは!転職博士です。

5月中旬〜6月末にかけて、全国で2024年の梅雨入りの発表がありました。

夏休みシーズンに入ると屋外イベントも多く開催されるため、天候をチェックする機会も増えるのではないでしょうか?

そんな天候が変わりやすい時期の屋外イベントでも、安心して過ごせるのが「全天候型スタジアム」です。

「どのように全天候型スタジアムを建設しているの?」

このような疑問を持つ方もいるかもしれません。

今回の記事では、全天候型スタジアムの建設方法を詳しく解説します。

全天候型スタジアムとは

「全天候型スタジアム」とは、天候に関係なくスポーツ観戦や展示会、コンサートなどのイベントを楽しめるスタジアムのことを指します。

全天候型スタジアムといえば、開閉式可動屋根があるのも特徴です。

晴天時は屋根を開き、雨天時は屋根を閉じるなど、天候にあわせて屋根の開閉を変えられます。

天候を気にせずに、スタジアム内で過ごせるので安心ですね。

ただし、屋根のないスタジアムよりも建設費用や維持管理費用が高くなる傾向があります。

日本には、以下のような全天候型スタジアムがあります。

  • 東京ドーム(東京都文京区)※日本で初めて建設された全天候型スタジアム
  • 京セラドーム(大阪府大阪市)
  • みずほPayPayドーム福岡(福岡県福岡市)

全天候型スタジアムの建設方法(ノエビアスタジアム神戸の事例)

全天候型スタジアムの建設方法は、さまざまです。

今回は「ノエビアスタジアム神戸(兵庫県神戸市)」を例に、全天候型スタジアムの建設方法を解説します。

「ノエビアスタジアム神戸」の概要

ノエビアスタジアム神戸の概要は、以下のとおりです。

  • 建築面積:約31,700m2
  • 床面積:約58,740m2
  • 高さ:約45m

収容人数が30,132人の大規模な全天候型スタジアムです。

2022年のサッカー日韓ワールドカップの大会終了後に、開閉屋根を施工。

2023年に竣工し、雨が降っても濡れることなく観戦を楽しめる、快適なスタジアムに生まれ変わりました。

ノエビアスタジアム神戸の建設方法

ノエビアスタジアム神戸の開閉屋根の施工の際、超大型のクレーンが使用されました。

開閉屋根の鉄骨は地上で組み立てられ、パネルが取り付けられています。

開閉屋根1パネルの大きさは、スパン90mで長さ35m。

上側パネルが310t、下側パネルが330tの重さがある4枚のパネルが取り付けられています。

建築技術だけではなく、橋梁技術や機械技術などを駆使して建設されました。

ノエビアスタジアム神戸の開閉屋根の運転回数は、2100回を超えているといわれています。

梅雨シーズンや雨天時に、開閉屋根が可動する様子を見られるでしょう。

ノエビアスタジアム神戸の開閉屋根は20分程度かかるといわれているため、スポーツ観戦などイベントの際には注目してみてくださいね。

まとめ

今回の記事では、全天候型スタジアムの建設方法を解説しました。

戸建住宅・オフィスビル・商業施設・病院・学校など、建築物にはさまざまな種類があります。

中でも、スポーツやコンサート、展示会を中心に、エンターテイメント空間として活用されているのがスタジアム。

建築技術の発展によって、天候に関係なくスポーツ観戦やコンサート鑑賞を楽しめる全天候型スタジアムが建設されました。

「国内外のスタジアム・アリーナ事例」では、日本だけではなく世界のスタジアム・アリーナ建築事例が掲載されています。

大規模な再開発プロジェクトの事例もあるので、気になる方は以下URLからチェックしてみてくださいね。 【参考】文部科学省|国内外のスタジアム・アリーナ事例

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