地下鉄ってどうやって作ってるの?
こんにちは!転職博士です。
東京から大阪までの移動が最短67分といわれているリニア中央新幹線。
リニア中央新幹線の開通に向けて、大規模な鉄道工事が進められています。
日本ではじめて鉄道が開業したのが明治時代。
日本の鉄道技術が大きく発展したことがわかりますね。
さて、今回のテーマは「地下鉄」です。
「地下鉄って、どう作っているの?」
このような疑問を持っている方もいるのではないでしょうか?
今回の記事では、どのように地下鉄を作っているのかを解説します。
鉄道工事に携わっている方、鉄道が好きな方は、ぜひ最後までご覧ください!
地下鉄の施工方法
どのように地下鉄の施工が行われているのかを解説します。
地下鉄を作るときに一般的に採用される工法は、以下の3つです。
【地下鉄を施工するときの一般的な工法】
①開削工法
②シールド工法
③山岳トンネル工法(NATM)
それぞれの施工方法について、下表にまとめます。
工法 | 施工方法 |
開削工法 | 1.土留めを設置する 2.支保工を組み立てながら掘り下げる 3.地下鉄構築物を構築する 4.土砂を埋め戻す |
シールド工法 | 1.掘削機(シールドマシン)を発進するたて杭を作る 2.掘削機を入れ、土を掘削しながら進む 3.掘削機の後ろでセグメントを組み立てトンネルを作る |
山岳トンネル工法(NATM) | 1.土を掘削し、ズリ出しを行う 2.鋼製支保工を建て込む 3.コンクリートを吹き付ける 4.ロックボルトを挿入する ※1〜4を繰り返し行う 5.インバートコンクリートを打設する 6.防水シートを張り付ける 7.覆工コンクリートを打設する |
ただし、自然条件や施工条件などを考慮して工法が決定するため、特殊な工法を採用して地下鉄の施工を行う場合もありますよ。
京都市交通局の公式ホームページ「地下鉄のつくり方のいろいろ」では、地下鉄の作り方についてわかりやすく紹介されています。
また、一般社団法人 日本地下鉄協会の公式ホームページでは、動画でわかりやすく解説されています。
気になる方は、以下のリンクからチェックしてみてくださいね!
【参考】一般社団法人 日本地下鉄協会|2,知って驚き!地下鉄の作り方
工事が進められている地下鉄
2024年(令和6年)8月11日現在、以下の地下鉄工事が進められています。
【工事中の地下鉄】
- 有楽町線(東京地下鉄株式会社)
- 南北線(東京地下鉄株式会社)
- なにわ筋線(関西高速鉄道株式会社)
有楽町線は豊洲〜住吉までの4.8km、南北線は品川〜白金高輪の2.5kmの工事が進められています。
いずれも、2030年代半ばに開通する予定です。
なにわ筋線は、北梅田駅〜JR難波・新今宮の7.2kmの工事で、令和13年春に開通する予定です。
まとめ
今回は、地下鉄がどのように施工されているのかを解説しました。
地下鉄を施工する際に採用されることが多いのが「開削工法」「シールド工法」「山岳トンネル工法(NATM)」の3つの工法です。
自然条件や施工条件などを考慮して工法を決定し、地下鉄の施工が行われています。
現在も、東京と大阪で地下鉄工事が進められています。
また、大阪・関西万博の会場の最寄駅となる「夢洲駅」の開業予定は2025年1月末です。
夢洲駅の開業日が楽しみですね!
今後も、地下鉄工事の進捗に注目しましょう。