現場でよくある(小さな)ケガ
こんにちは!転職博士です。
建設現場で何よりも重視することは「安全」。
朝礼で実施するKY活動などで安全対策を行なっていても、時には小さな怪我をすることもあるでしょう。
建設現場では、どのような怪我が発生しているのでしょうか?
そこで今回の記事では、現場でよくある小さな怪我を紹介します。
発生頻度の高い怪我を知ることで、怪我の予防対策がしやすくなります。
労働災害を防ぐためにも、ぜひ最後までご覧ください!
建設業のヒヤリハット
「ヒヤリハット」という言葉を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?
ヒヤリハットとは、1件の重大事故の背後には29件の軽微な事故があり、さらにヒヤリとしたりハッとしたりする事例が300件あるというものです。
リスクアセスメント(リスクの低減措置)を実施する際、ヒヤリハットを元に決定されることもあるでしょう。
国土交通省は、建設現場のヒヤリハット事例を公表しています。
どのようなヒヤリハット事例があるのかについて気になる方は、以下リンクもチェックしてみてくださいね。
【参考】国土交通省|建設現場の事故防止等のためのヒヤリ・ハット事例等の共有について
現場でよくある小さな怪我1:玉掛け時に玉掛けワイヤーや吊り金具に手を挟む
建設現場では、玉掛け作業時に小さな怪我が起こることもあります。
建設工事で使用する資材は、作業員の手で運搬できないものが多いため、クレーン作業を行うことも多いでしょう。
資材を揚重するために玉掛けを行いますが、玉掛け作業時に玉掛けワイヤーや吊り金具に手を挟み小さな怪我をすることも。
玉掛け作業時の軽微な怪我を防ぐために、保護手袋を着用して作業を行うことが重要です。
また、玉掛け作業は必ず有資格者が行い、作業員同士で声掛けを徹底して行いましょう。
現場でよくある小さな怪我2:鉄筋につまずき転倒する
建設工事では、鉄筋が使用されることが多いですね。
鉄筋の組み立て時に、鉄筋につまずき転倒することもあります。
図面通りに鉄筋を組み立てますが、部材ごとに鉄筋間隔(鉄筋ピッチ)が決められています。
鉄筋ピッチは構造物によって異なりますが、250mmや300mmなどです。
作業員が履いている靴の大きさと変わらないため、歩く際に鉄筋につまずき転倒するリスクが高まります。
足元を確認しながら歩くのはもちろんのこと、鉄筋の上に安全マットを設置すると安全に作業ができます。
また、鉄筋を仮置きする際は作業エリアを整理整頓して、正しい方法で保管しましょう。
現場でよくある小さな怪我3:資材が梱包された段ボールで指を切る
建設工事では、さまざまな資材を使いますね。
建設現場に搬入する際、段ボールで梱包されているものもあるのではないでしょうか。
素手で段ボールを開けると、手を切ってしまうこともあります。
建設現場では保護手袋を着用していても、箱が開けにくくなり外してしまう方もいるかもしれません。
しかし、建設現場に搬入される資材の段ボールは頑丈に梱包されていることもあるため、指の怪我を防ぐためにも保護手袋を着用して作業を行いましょう。
まとめ
今回は、建設現場でよくある小さな怪我を3つ紹介しました。
重大な労働災害を防ぐために、建設現場の朝礼ではKY活動が行われています。
建設現場の重大な労働災害といえば「墜落・転落」です。
しかし、重大な1件の事故の背後には、29件の軽微な事故があります。
さらに、事故にならなかったものの「ヒヤリとした」「ハッとした」と感じる300件の事例が潜んでいるのです。
建設現場で安全に作業を行うためには、危険の芽を摘むことが重要です。
リスクアセスメントを実施する際、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
以下リンクから、建設業の安全衛生に関する現状を確認できます。
こちらもあわせてチェックしてみてくださいね。