タワーに設置されるような超高速エレベーターはどのくらい速い?
こんにちは!転職博士です。
超高層ビルが建ち並ぶ現代で、エレベーターは人々にとって欠かせない設備です。
今回紹介するのは、世界トップクラスの速さを誇るエレベーター。
実は、超高速エレベーターの開発には、日本の代表的なメーカーが関わっています。
中には、世界最速のエレベーターとしてギネス世界記録に登録されたものも。
超高速エレベーターについて知りたい方は、ぜひこの記事を読んでみてください!
超高速エレベーターと一般的なエレベーターの速度差とは?
超高速エレベーターと一般的なエレベーターの速さの違いを比べてみましょう。
オフィスビルや大型百貨店のエレベーターの速度は、分速30~60mとされています。
一方、超高速エレベーターは控えめな速度でも分速600m、時速36kmと桁違いの速さです。
簡単に例えると、次のような差があります。
- 一般的なエレベーター:人が歩く速さ(時速1.8km~3.6km)
- 超高速エレベーター:バス(時速36km)
- ウサイン・ボルト(陸上200m走の世界記録):時速37.5km
超高速エレベーターは、ウサイン・ボルトと同じくらいの速さで動きます。
時速60kmを超えるものもあるので、一般道を走る自動車に追いつける速さです。
超高速エレベーターの凄さが伝わったでしょうか?
【参考】
世界の超高速エレベーターの事例3選
ここでは、世界で特に速いエレベーターを3つ紹介します。
広州周大福金融中心(広州東塔)
中国広州市に建てられた、通称「広州東塔」とも呼ばれる高層ビル。
地下5階の深さから地上111階という高さを誇るビルで、高さ600mにもなります。
エレベーターの最高速度は時速75.6kmと、ライオンや高速道路の自動車に匹敵するくらいのスピードです。
このエレベーターは、日本の代表的なメーカーである日立製作所が開発、納品。
世界最高速のエレベーターとして、ギネス世界記録に登録されています。
【参考】
【参考】
日立製作所|中国・広州の超高層複合ビル「広州周大福金融中心」に納入した日立製エレベーターが世界最高速としてギネス世界記録に認定
上海環球金融中心(上海ワールドフィナンシャルセンター)
上海ワールドフィナンシャルセンターにある超高速エレベーターも、日立製作所が制作したものです。
地上の高さは492mで、地下2階から地上95階まで約1分で上ります。
速さだけでなく、光と音のアートを演出してエレベーターの利用者を楽しませてくれるのも魅力の1つです。
【参考】日立製作所|世界一高い展望施設を有する「上海環球金融中心」
TAIPEI 101(台北101)
台湾の超高層ビルには、時速60.6kmで動くエレベーターがあります。
1階から89階まで39秒程度で移動するエレベーターで、2004年時点で世界最高速のエレベーターとしてギネスに登録されていました。
スピード以外にも、次のような対策が施されています。
- 気圧制御システム:気圧の変化による耳鳴りを抑制する
- 大容量駆動システム:振動を最小限に抑制する
速さ・安全・快適性の3拍子を揃えたエレベーターを創る技術が、日本のメーカーの強みといえるでしょう。
【参考】東芝|世界最高速エレベーターの開発:開発秘話:活動事例
まとめ
今回の記事では、超高速エレベーターの速さと事例について解説しました。
超高速エレベーターが普通のエレベーターに比べてどれだけ速いか、理解が深まったのではないでしょうか?
今回紹介した日立製作所などのメーカーは、少子化問題や働き方改革の変化に対応するため、さまざまな設備を制作しています。
エレベーターのような生活に必須の設備は、日進月歩で開発が進められているので、今後も目が離せません!