積算の歩掛とは?
こんにちは!転職博士です。
建設工事を受注するためには、適切な工事価格を算出しなければなりません。
土木工事や建築工事などの建設工事で、工事費用を算出する際に用いられるのが「歩掛(ぶがかり)」です。
「歩掛とは、いったい何?」
「歩掛という言葉を聞いたことがあるけど、あまり理解していない」
「積算業務をするので、歩掛について知っておきたい」
そこで今回は、積算の歩掛とは何かを解説します。
歩掛について理解を深めたい方、あらためて歩掛について学びたい方は、ぜひ最後までご覧ください!
積算の歩掛とは
「歩掛」とは、建設工事の積算業務で必要なものです。
特定の作業において、作業にかかる手間を数値化したもので「特定の作業に対して、どれだけの人員・機械・材料を投入したか」を示す数値として扱われます。
歩掛の主な役割は、以下の3つです。
- 工事費用の見積もり
- 作業時間・効率の提示
- 工事スケジュールの見積もり
このように、歩掛は積算業務で欠かせない要素といえます。
ただし、工事内容や作業員の種類などによって、歩掛の数値が変わる点を押さえておきましょう!
歩掛は改定されている
建設工事の積算業務で欠かせない歩掛ですが、実は年度ごとに一部改定が実施されています。
土木工事と建築工事を例に見ていきましょう!
公共土木工事では、土木工事費積算要領と積算基準が定められています。
積算基準を構成するものが「土木工事標準歩掛」です。
土木工事標準歩掛では、公共土木工事の標準的な労務・材料・機械などの所要量が決められています。
令和7年2月、新規工種の制定に加え既存制定工種の改定が実施されました。
公共建築工事では、公共建築工事標準単価積算基準が定められています。
材料・労務・機械器具・その他で構成され、それぞれ標準歩掛が設定されています。
令和6年3月、公共建築工事標準単価積算基準の一部が改正されました。
【参考】
まとめ
今回は、建設工事の積算業務で欠かせない歩掛とは何かを解説しました。
建設業界で積算業務の経験がない方、他業界で仕事をしてきた方にとって、歩掛という言葉はあまり馴染みがないかもしれません。
ただ、建設工事を入札する際に重要な積算業務では、歩掛の理解は必須です。
建設工事の入札に影響するため、積算業務を行う方は押さえておきましょう!
ただし、歩掛は年度によって改定されることもあるため、最新情報にはアンテナを張っておく必要があります。
これから積算業務に挑戦する方、建設業界への転職を希望する方は、本記事を参考に歩掛や積算に関して理解を深めてみてくださいね!