ヒヤリハット報告書とは
こんにちは!転職博士です。
建築工事や土木工事などを行う建設現場では、労働災害につながる危険な事故を避けるためにルール作りが欠かせません!
安全な作業環境を整備するために、作業内容に適した安全対策を行う必要があります。
建設現場の労働災害を防止する上で活用されているのが「ヒヤリハット報告書」です。
そこで今回の記事では、建設現場での労働災害防止に関連するヒヤリハット報告書とは何かを解説します。
ヒヤリハット報告書を作成するメリットや書き方も紹介します。
安全な作業環境を西武するために、ヒヤリハット報告書についての理解を深めてみてください!
ヒヤリハット報告書とは
ヒヤリハット報告書とは、実際の事故にはつながらなくとも「ヒヤリ」としたり「ハッ」っとしたりしたケースを記録として残す書類です。
アメリカの損害保険会社で働いていたハインリッヒという人物は「1つの重大事故の陰には300回の危険な事態が起きかけていた」とする法則を発表しました。
上記の発表を補足するように、175万件の事故発生件数から分析したデータがあります。
以下のとおり、比率が報告されています。
- 重傷又は廃失:1
- 傷害:10
- 物損のみ:30
- 傷害も物損もない事故:600
このように、1つの重大事故の背景には数多くの危険要因があるといえます。
ヒヤリハット報告書の作成は、重大事故につながる要因を徹底的に排除するために重要です。
【参考】厚生労働省|職場のあんぜんサイト「ハインリッヒの法則(1:29:300の法則)」
ヒヤリハット報告書の3つのメリット
ヒヤリハット報告書には、以下の3つのメリットがあります。
- 安全意識の向上
- 事故防止効果の向上
- コミュニケーションの活性化
危険な事態への考え方は、年齢や経験などによって変わりますが、従業員一人ひとりに危険予測をしてもらうことで、さまざまな事故防止の対策が可能です。
また、ヒヤリハット報告書を活用することで、経験を重ねたベテラン社員と新人社員の交流を深め、円滑な人間関係の構築にも役立つでしょう。
ヒヤリハット報告書の効果的な書き方
以下の5つの要点に絞って、ヒヤリハット報告書を書きましょう!
- いつ起きたか
- どこで起きたか
- どんな作業をしていたか
- どんな事態に危険を感じたか
- どうすれば危険を避けられるか
上記5つの点をまとめることで、誰にでもわかりやすくまとめられたヒヤリハット報告書を作成できますよ。
また、実際に事故が起きた場合のリスクを段階的に分けて、対処の必要性が高いヒヤリハットを優先的に対策するのも効果的です。
まとめ
今回は、ヒヤリハット報告書とは何かを解説しました。
ヒヤリハット報告書を作成するメリットや書き方についても紹介したので、理解が深まったのではないでしょうか?
建設現場では、高所作業や重量物の取り扱いなど、安全対策を行うべき業務が数多くあります。
建設現場における労働災害を防止するためには、どのようなヒヤリハットがあるのかを把握することが重要です。
建設工事では、リスクアセスメントを取り入れた作業手順書を作成しますが、ぜひヒヤリハット報告書も活用してみてはいかがでしょうか?