建設現場の足場の組み方に流派がある?
こんにちは!転職博士です。
労働安全衛生規則が改正され、2023年(令和5年)10月1日に足場からの墜落防止措置が強化されました。
建設現場で安全に作業をするためにも、足場を正しく組み立てることが重要です。
ただ、足場の組み立て方には流派があると言われているのを知っていますか?
そこで今回の記事では、建設現場の足場の組み立て方に流派があるのかを解説します。
足場の重要性も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください!
【参考】厚生労働省|令和6年度 建設業における安全衛生対策の推進について
足場の重要性
建設業労働災害防止協会「令和6年度 建設業年度末労働災害防止強調月間実施要領」には、令和6年の労働災害発生状況(1〜11月の速報値)が掲載されています。
上記実施要項に掲載されている建設現場で発生する労働災害のうち、全産業のうち死亡災害の発生件数がもっとも多いのが建設業です。
全産業の死亡者数631人に対して、建設業の死亡者数は全体の32.8%である207人。
さらに、建設業における労働災害の種別を見ると「墜落・転落災害」の発生件数がもっとも多くなっています。
墜落・転落災害を防止するためにも、足場を正しく組み立てることが重要といえるでしょう。
【参考】建設業労働災害防止協会|令和6年度 建設業年度末労働災害防止強調月間実施要領
足場の組み方は“種類”によって異なる
足場の組み方には、基本的に種類ごとに違いがあります。
たとえば、外部工事用足場には以下の種類があります。
【外部工事用足場の主な種類】
本足場 | ・枠組足場 ・クサビ緊結式足場 ・単管足場 ・丸太足場 |
一側足場 | ・ブラケット足場 ・クサビ緊結式足場 ・ブラケット一側 ・布板一側足場 |
張出足場 | ・枠組足場 |
その他 | ・移動式足場 ・機械式足場 |
足場材のリース会社によって、構造や材質が異なるため、正しい方法で組み立てることが重要です。
また、気候や周辺環境によって足場の組み方が異なることもあります。
建設現場によって、足場の組み方に職人の癖やこだわりがあるので「足場の組み方には流派がある」といわれることも。
足場の種類や組み立て手順については、一般財団法人中小建設業特別教育協会の公式ホームページに掲載されています。
気になる方は、本記事とあわせてチェックしてみてくださいね!
【参考】一般財団法人中小建設業特別教育協会|【第1章】足場及び作業の方法に関する知識
まとめ
今回は、建設現場の足場の組み方に流派があるのかを解説しました。
基本的には、足場の組み方は種類によって変わります。
また、気候や周辺環境、使用する足場材メーカーによって、足場の組み方が変わるのが特徴です。
間違った方法で足場を組み立てると、墜落・転落災害を引き起こすリスクも高まります。
労働災害を防止し安全に作業を行うためにも、足場の種類や状況にあわせて正しく組み立てましょう!