墨出しの重要性

こんにちは!転職博士です。

設計図面通りに建設工事を進めるために実施する「墨出し」。

墨出しは、建設現場で仕事をしている方にとっては馴染み深い作業です。

ただ、建設現場で仕事をしたことがない方や業界未経験の方は、はじめて耳にする言葉かもしれません。

「墨出しとは何?」

「墨出しは、どのくらい重要なの?」

このように、墨出しに関して疑問を持っている方もいるでしょう。

そこで今回の記事では、墨出しの重要性を解説します。

建設現場の仕事について理解を深めるためにも、ぜひ最後までご覧ください!

墨出しとは

「墨出し」とは、設計図面で示されている情報を現場に落とし込む作業のことです。

土木構造物や建築物の寸法・位置を明確にするために実施します。

墨出しで使う道具には「墨つぼ」「墨系」「チョーク」などがあり、墨つぼに墨を詰めた後に墨糸を弾き黒色のラインをつけます。

従来は2人1組で墨出しをするのが一般的でした。

2人1組で墨出しをする場合は、1人が墨つぼ側を持ち、もう1人が墨糸を引く側を持ちます。

正確に墨出しをするためには、経験が豊富な方が墨糸を引くのがポイントです。

一度墨出しをすると簡単に消すことができないため、寸法・位置を正しく落とし込むことはもちろん、経験者と一緒に作業をすることが重要です。

ただ、近年は自動で墨出しができるツールも開発され、導入している現場もありますよ!

墨出しが重要な理由

墨出しが重要な理由は、以下の通りです。

墨出しの重要性を正しく理解しましょう!

土木構造物や建築物の基準になる

墨出しは、土木構造物や建築物を施工する際の基準になります。

墨出しによって落とし込まれた寸法・位置があることで、どこに・何を・どのくらい施工するのか明確になります。

寸法・位置を毎回確認する必要がなくなるため、スムーズに作業を進められるでしょう。

シビアな施工精度に対応できる

シビアな施工精度に対応するためにも、墨出しは重要な作業です。

施工管理の中には「出来形管理」があります。

出来形管理とは、設計図面通りの寸法・位置で施工されているかを管理することです。

出来形管理の規格値は発注機関によって異なりますが、数ミリのずれや誤差で規格値外になることもあります。

設計図面通りに正確に施工するためにも、墨出しは重要といえます。

現場状況に問題があれば早めに気づける

墨出しをすることで、施工前に現場状況の問題に気づけることもあります。

設計図面通りに施工をするといっても、何らかの理由で現地の寸法・位置が設計図面と合致していないことがあります。

たとえば、既設構造物の倒れなどが設計図面と合わないことも。

既設構造物の状態は新設の工事に影響するため、墨出しを実施することで現場状況を把握できるのもメリットです。

まとめ

今回は、墨出しの重要性を解説しました。

墨出しとは、設計図面で示されている情報を現場に落とし込む作業のことです。

建設現場で仕事をしたことがない方や業界未経験の方は、どのように墨出しをしているのかをイメージしにくいかもしれません。

ただ、建設工事における墨出しの重要度は高いということを押さえておきましょう!

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