現場で“段差”を甘く見るといけない理由
こんにちは!転職博士です。
「令和6年労働災害発生状況(令和7年1月速報値)」が厚生労働省から公表されました。
上記の労働災害発生状況は、令和6年1月1日〜令和6年12月31日に発生した労働災害を集計したもので、建設業における令和6年の労働災害件数は「死亡事故が218人」「休業4日以上の死傷災害が12,775人」と報告されています。
現場の労働災害を防ぐためには、危険の芽を摘むことが大切です。
たとえば、現場の”段差”を甘く見ると、労働災害につながることもあります。
そこで今回の記事では、現場の”段差”を甘く見るといけない理由を3つ厳選してご紹介します!
現場の”段差”を甘く見てはいけない理由には労働災害の発生以外のものもあるので、ぜひ最後までご覧ください。
【参考】厚生労働省|令和6年労働災害発生状況(令和7年1月速報値)
現場の”段差”を甘く見るといけない3つの理由
現場の”段差”を甘く見るといけない理由には、以下の3つがあります。
「安全面」「品質面」「工程面」について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
【安全面】つまずきや転倒事故の原因になる
現場の”段差”を甘く見ていると、思わぬ労働災害につながる可能性があります。
たとえば、資材を運びながら歩くと、段差に気づかずつまずくこともあります。
また、視界が悪い場所での作業や夜間工事などでも、つまずいたり転倒したりしやすくなるでしょう。
つまずきや転倒によって、骨折などの大怪我を負うこともあります。
特に、経験が浅い現場技術者や職人は、少しの段差でもバランスを崩しやすくなります。
何よりも現場の段差をなくすことが大切です。
しかし、段差を解消できない場合は、段差がある場所に目立つように標識を掲げるなど、つまずきや転倒を防止するために対策をすることが重要です。
【品質面】施工精度に悪影響を及ぼす
段差を軽視したまま作業を進めると、施工精度に悪影響を及ぼすこともあります。
たとえば、コンクリートの打設や舗装工事などの場合、数ミリの段差があることで歪んだりムラが生じたりすることがあります。
品質管理において、施工管理要領などで決められている規格値を満たすことが重要です。
万が一、規格値を満たしていない場合は、手直しや再施工が必要になるケースも。
手直しや再施工によって、余分に材料コストがかかったり予定よりも工程が延びたりすることもあるでしょう。
【工程面】作業効率が落ち生産性が低下する
段差があることで、資材を運んだり機材を移動させたりする際、作業効率が落ちやすくなります。
作業効率が落ちると、現場作業の生産性が低下してしまうことも。
さらに、現場作業の生産性低下は、工程の遅れにつながります。
工程通りに安全に作業を進めるためにも、作業しやすい環境を整えることが重要です。
まとめ
今回は、現場の”段差”を甘く見るといけない理由を3つ厳選して解説しました。
現場の”段差”を甘く見ると「安全」「品質」「工程」に悪影響を及ぼします。
「数ミリの段差だから大丈夫だろう」と考えるのではなく、工事全体に支障をきたす可能性があると理解しておくことが大切です。
建設現場での業務経験が浅い方や業界未経験の方は、トラブルを引き起こさないように上司や先輩に段差の対策を聞いておくことも重要です。