元請・下請間トラブルの“火種”を未然に防ぐチェックリスト

こんにちは!転職博士です。

建設業界では、元請と下請が協力して工事を進めるのが一般的です。

「元請」とは、国や地方公共団体、民間企業などの発注者と直接契約を結ぶ業者のことで、元請業者と呼びます。

一方、元請業者から一部の業務を請け負うのが「下請」で、下請業者と呼びます。

元請と下請の立場は違えど、現場ではお互いが欠かせない存在。

しかし、そんな関係性の中でも、トラブルが発生するケースがあります。

そこで今回は、元請・下請間のトラブル事例、トラブルを未然に防ぐためのチェックリストをご紹介します。

すでに現場で経験を積んでいる方、これから建設業界で仕事をする予定の方は、ぜひ業務に役立ててみてください!

元請・下請間で起こる代表的なトラブルとは

元請・下請間で起こる代表的なトラブルは、以下の通りです。

まずは、どのようなトラブルが起こりやすいのかを理解しておきましょう。

【元請・下請間で起こる代表的なトラブル】

トラブルの種類トラブルの内容
支払いのトラブル・工事が完了したにもかかわらず、支払いが遅れたり支払われなかったりする ・納得できない金額で支払いが済まされる
契約内容の不明確さ・口約束のみで契約書がない ・契約内容が曖昧で「言った、言わない」などのトラブルに発展する
指示系統の不明瞭さ・指示をする人が複数いることで、認識のずれが生じる ・誰の指示に従うのかがわからず、ミスや手戻りが発生する
工期の無理な変更・一方的に工期の短縮を求められる ・元請の工程を短縮するために、下請へシワ寄せが生じる
安全管理における責任の押し付け合い・現場で発生した労働災害への対応が定められていない ・労働災害やトラブルが起こったとき、責任の所在が不明確で揉め事に発展する

元請・下請間トラブルを防ぐチェックリスト

元請・下請間トラブルを防ぐチェックリストをご紹介します。

事前の備えとコミュニケーションにより、トラブルを未然に防ぐことができます。

元請・下請それぞれの立場で意識しておきたいポイントをチェックリストにまとめたので、

確認してみてくださいね!

元請業者向けのチェックリスト

元請業者向けのチェックリストは、以下の通りです。

【元請業者向けのチェックリスト】

  • 契約書や覚書などの書面で取り交わしをしているか
  • 契約書に支払い条件を明記しているか
  • 指示者や報告ルートを現場全体で共有できているか
  • 工期や作業内容の変更について、下請が同意しているか
  • 安全管理体制を下請に周知し、協力体制を整えているか

下請業者向けのチェックリスト

下請業者向けのチェックリストは、以下の通りです。

【下請業者向けのチェックリスト】

  • 支払い・工期・作業範囲などの契約内容を事前に確認しているか
  • 作業内容の変更などがあった場合、書面で記録しているか
  • 現場の指示者や責任者を事前に把握しているか
  • トラブルが発生時に、報告や相談するルートを把握できているか
  • 工事開始前に安全管理者や連絡体制を確認したか

まとめ

今回は、元請・下請間トラブルの”火種”を未然に防ぐチェックリストをご紹介しました。

国や地方公共団体など、発注者と直接契約を結ぶのが「元請業者」。

元請業者から一部の業務を請け負うのが「下請業者」です。

元請と下請の両者が信頼関係を築きスムーズに工事を進めるには、トラブルの芽を早めに摘むことが大切です。

ぜひ、今回ご紹介したチェックリストを、日々の業務に活用してみてくださいね!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です