断熱材不足が現場を止めた実例

こんにちは!転職博士です。

建物の断熱性能を高めるために欠かせない建設材料といえば、断熱材。

建物の構造体となるコンクリートや鉄骨に比べて、断熱材は目立たない資材というイメージを抱いている方もいるでしょう。

ただ、建物の断熱性能を高めると快適性の向上だけでなく、省エネ性能を高めたり光熱費の削減につながったりと、さまざまなメリットがあります。

しかし、断熱材不足によって、建設現場を止めることがあることを知っていますか?

そこで今回の記事では、断熱材不足が現場を止めた実例を紹介します。

工程遅れを引き起こす要因を把握するために、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね!

断熱材とは

断熱材とは、室内と室外の熱の伝わりを遮断するために使われる材料で、室内の温度を一定に保つことができます。

断熱材は熱伝導率によって複数の区分に分けられているため、建物の構造や用途に合わせて選択することが大切です。

主な断熱材は、次の通りです。

【断熱材の種類(例)】

  • 吹込み用グラスウール
  • 住宅用グラスウール断熱材
  • ロックウール断熱材
  • 吹込用セルローズファイバー
  • 高性能グラスウール断熱材
  • A種硬質ウレタンフォーム保温板
  • A種フェノールフォーム保温板
  • A種フェノールフォーム保温板

建築基準法を守りながら省エネ基準をクリアするために、設計図面で示されている断熱材を採用し、適切な厚みで隙間なく施工することが重要です!

【参考】国土交通省|断熱材の種類の例

断熱材が不足している主な原因

断熱材が不足している主な理由は、次の通りです。

原因1:中東情勢の影響による輸送・原油価格の上昇

一般財団法人 建設物価調査会の「中東情勢緊迫化に伴う建設資材価格・需給動向」で公表されているように、中東情勢の悪化による輸送・原油価格の上昇が影響し、断熱材が不足しています。

ホルムズ海峡の海上輸送リスクの高まりと原油価格の高騰を受け、断熱材の主原料となる石油系原料(ナフサなど)の調達が難しくなりました。

断熱材の主原料の確保が困難になったことで、建材メーカーが値上げや一時的な受注停止を発表したケースもあります。

【参考】一般財団法人 建設物価調査会|中東情勢緊迫化に伴う建設資材価格・需給動向

原因2:省エネ基準の引き上げにともなう需要の増加

国土交通省の「省エネ基準引き上げへ。脱炭素化も。」で公表されているように、2025年4月から省エネ基準適合が義務化されました。

省エネ基準を満たすためには、外壁や屋根、床に断熱性能の高い素材を使用しなければならなりません。

メーカーの生産能力を超える発注が殺到すると通常納期での調達が難しくなるため、現場への納品が間に合わず、工事がストップすることがあります。

【参考】国土交通省|省エネ基準引き上げへ。脱炭素化も

断熱材不足が現場を止めた実例

断熱材の主原料の供給不足と国内の需要増加が重なった結果、建設現場では断熱材が不足し工事がストップする事態が発生しています。

断熱材不足が現場を止めた実例は、次の通りです。

【断熱材不足により現場が止まった実例】

  • 断熱材の設置後に行うコンクリートの打ち込みができない
  • 断熱材の設置後に行う石膏ボードの貼り付けができない
  • 外壁や屋根に使う断熱材が手に入らず、電気設備や仕上げ工事ができない

「断熱材が欠けると後工程に進めない」「工程の変更が難しく待機の時間が発生する」など、建設工事では断熱材不足により工事がストップすることがあります。

まとめ

今回は、断熱材不足が現場を止めた実例を紹介しました。

中東情勢の悪化による断熱材の主原料不足や国内の省エネ基準の引き上げにより、断熱材不足を引き起こし、現場を止める実例があります。

「工程を把握しておらず、断熱材を発注するのを忘れた」「断熱材の発注が遅くて納入が間に合わない」などが起きないように、工程に余裕を持って資材発注を行うことは基本です。

しかし、工程に余裕を持って断熱材などの資材を発注しても、現場が止まってしまうリスクもあります。

資材不足により現場を止めることがないように、現場技術者は世界情勢や国内の建設動向にアンテナを張ることも大切です!

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