若手技能者が辞める現場の共通点|安全と教育の問題
こんにちは!転職博士です。
「入職したばかりの若手技能者が辞めてしまった」
「若手技能者が働きやすい労働環境をつくりたい」
このように、若手技能者の離職に困っている方、労働環境の整備に課題を感じている方もいるのではないでしょうか?
熟練技能者の引退が叫ばれている建設業において、若手技能者の確保は大きな課題となっています。
今回の記事では、安全と教育の観点から若手技能者が辞める現場の共通点を紹介します。
若手技能者が長く働ける労働環境を整えるために、現場でできることを考えてみましょう!
建設作業者は減少している
厚生労働省「建設労働をめぐる情勢について(令和7年10月15日)」には、建設作業者等の推移が公表されています。
同資料によると、平成29年から令和6年にかけて減少。
さらに、建設技能労働者の需給状況をみると、平成23年度以降は不足傾向にあることがわかります。
このまま建設技能労働者の減少が続くと、継続的な建設サービスを提供することが難しくなると予想できるのではないでしょうか?
今いる若手技能者を“いかに辞めさせないか”は、建設業界全体の大きな課題といえます。
【参考】厚生労働省|建設労働をめぐる情勢について(令和7年10月15日)
【安全面】若手技能者が辞める現場の共通点
若手技能者が辞める現場の共通点について、安全面の観点から解説します。
建設現場の安全管理は何よりも優先すべき項目ですが、若手技能者が不安を抱えたまま作業する現場があるのも事実です。
ここでは、特に若手技能者の離職につながりやすい安全面の特徴を紹介します。
【安全面の観点からみた若手技能者が辞める現場の特徴】
| 特徴 | 概要 |
| KY活動が形骸化している | ・毎朝のKY活動は、サインをするだけになっている ・具体的にどのような危険箇所があるのかが共有されない |
| 安全に対する意識が低い | ・先輩技能者が正しく保護具を使用していない ・現場全体でルールが曖昧なまま作業をする |
| 危険なときだけ怒鳴る | クレーンの旋回範囲内への立ち入りなど、危険が伴う場面で「なぜ危ないのか」を説明せずに怒鳴る |
熟練技能者なら、作業内容ごとの危険箇所を理解しているでしょう。
しかし、実務経験が浅い若手技能者にとっては、どのような危険の芽があるのかを理解していないこともあります。
若手技能者が納得できるように、わかりやすく危険箇所を共有することはもちろんのこと、先輩技能者や現場全体で見本となることが大切です。
また、若手技能者が危険な行動をした際は怒鳴るのではなく、なぜ危険なのかを必ず説明することが重要です!
【教育面】若手技能者が辞める現場の共通点
若手技能者が辞める現場の共通点について、教育面の観点から解説します。
十分な教育を受けずに仕事をすると、若手技能者が不安を感じることもあります。
建設現場の教育が整っていないと、若手技能者が仕事を続ける自信がなくなるため、教育面で問題がないかもチェックするポイントです。
ここでは、特に若手技能者の離職につながりやすい教育面の特徴を紹介します。
【教育面の観点からみた若手技能者が辞める現場の特徴】
| 特徴 | 概要 |
| 仕事の説明がなく「これやっておいて」の指示で終わる | 仕事の背景を説明せずに作業だけ指示する |
| 「見て覚えろ」の文化が根付いている | ・具体的にどこを見て覚えたら良いのかを説明しない ・作業の様子だけを見させて仕事を覚えるように教える |
| 質問をされても丁寧に教えない | ・わからない内容についての質問を受けても丁寧に答えない ・質問したことに対して叱る |
若手技能者に仕事を教えるときは、一昔前のように「見て覚えろ」の教育スタイルではなく、作業ごとに詳しく説明することが大切です。
若手技能者が勇気を出して質問をしても、真摯に受け止めずに雑な対応をしたり叱ったりすると、仕事のやりがいや成長を感じられずに離職につながるリスクが高まります。
まとめ
今回は、若手技能者が辞める現場の共通点について、安全と教育の観点から紹介しました。
若手技能者の離職につながる理由は、建設現場での仕事内容や待遇だけではありません。
危険な行動により重大な労働災害が起こる可能性があるからこそ、安全面を意識することが重要です。
また、先輩技能者や現場全体の教育スタイルに不満を抱えると、辞めたいと悩むきっかけになることもあります。
安全と教育を重視し、建設現場全体で若手技能者の働きやすい労働環境を整えることが大切です!

