大規模地震の復興に時間がかかる理由「瓦礫にも所有権がある」
こんにちは!転職博士です。
気象庁が公表しているデータによると、令和4年(2022年)に日本国内で被害が生じた地震は7回起こっています。
このようなデータから、日本は大規模な地震が多い国というイメージを持つ方もいるのではないでしょうか?
地震の規模によっては、家屋の被災・火災・道路の陥没・土砂崩れ・津波などの被害が発生することもあるため、復興作業が必要になる場合もあります。
しかし、復興は時間がかかるもので、数日ですぐに終わることはありません。
そこで今回の記事では、大規模地震の復興に時間がかかる理由について解説します。
大規模地震の復興に時間がかかる理由①:瓦礫に所有権がある
大規模地震が発生すると、家屋の倒壊・破損・火災などの被害により瓦礫の撤去が必要になることもあります。
ただし、瓦礫には所有権があるのを知っていますか?
瓦礫を撤去するためには所有者(家屋の持ち主)の同意が必要であるため、簡単に瓦礫を撤去できないのです。
また、大規模な地震が起こると、住民は近くの避難所へ避難することもありますね。
避難した所有者と連絡が取れないことも多く、なかなか瓦礫の撤去が進まず復興に時間がかかってしまうのです。
大規模地震の復興に時間がかかる理由②:雪の影響
豪雪地域では、冬に地震が発生すると雪の影響で復旧作業が進まないこともあります。
地震によって道路が陥没しても雪がなくならなければ、本格的に復興作業ができません。
また、地震のダメージに加えて雪による家屋の倒壊リスクも高まります。
除雪作業が優先され、復興に時間がかかってしまうこともあるのです。
大規模地震の復興に時間がかかる理由③:建設機械を使えない
山間部など道路が狭い場所では、地震の被害により建設機械を使って復旧作業ができない場合もあります。
たとえば、倒木・電柱の倒壊などです。
倒木や電柱の倒壊などがあると、道路をふさいでしまい建設機械が入れなくなってしまいますね。
建設機械による復旧作業が不可能な場合は、作業員の人力に頼るしかありません。
建設機械を使わずに人力での復旧作業を行うと、復旧までに時間がかかってしまうのです。
まとめ
今回の記事では、大規模地震の復興に時間がかかる理由を3つ解説しました。
復興に時間がかかる理由としてあげられるのは、次のとおりです。
- 瓦礫に所有権がある
- 雪の影響
- 建設機械を使えない
近い将来、日本で発生する可能性が高いといわれているのは「南海トラフ地震」「首都直下地震「中部圏・近畿圏直下地震」「日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震」です。
このように、日本全国で大規模地震が発生する可能性があります。
そんな地震災害から人々を守るために建設業ができることもあるのです。
たとえば、耐震・免震・制震など建物の地震対策、橋梁の落橋防止装置の設置・下水道施設の耐震化など土木構造物の地震対策を進めています。
建設業が果たす役割は大きいといえますね。